LGBTへの理解が企業を変える!物語コーポレーションやブラザー工業が挑む「自分らしく働ける」新時代の職場づくり

多様性が叫ばれる現代、中部地方を拠点とする企業の間で、性的少数者(LGBT)の方々が心身ともに健やかに働ける環境を整える動きが加速しています。「LGBT」とは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字をとった言葉で、性的指向や性自認が多様であることを示す総称です。

外食チェーン大手の物語コーポレーションは、2019年12月現在、同性カップルを結婚に準ずる関係として公的に認める画期的な社内規定の改定を実施しました。これにより、該当する従業員には結婚祝い金や配偶者手当が支給されるようになり、家族としての権利が等しく保障される仕組みが整っています。

SNS上では、この取り組みに対して「これからの時代のスタンダードになってほしい」「企業が個人を尊重する姿勢に勇気をもらえる」といった、前向きで温かい賛同の声が数多く寄せられています。単なる制度の導入にとどまらず、人の心に寄り添う姿勢が多くの共感を集めているようです。

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過去の反省を糧にした物語コーポレーションの挑戦

物語コーポレーションがこうした改革に踏み切った背景には、2018年の採用活動における苦い経験がありました。求職者からLGBTであることを打ち明けられた際、会社側の知識不足によって配慮を欠いた対応をしてしまったという事実を、同社は真摯に受け止めたのです。

過ちを繰り返さないため、2018年の夏季には専門チームを発足させ、全社員を対象とした相互理解のための講習会を開催しました。さらに、2019年10月には豊橋市の本社を改装し、性別を問わずに誰でも利用できる「オールジェンダートイレ」を設置するなど、物理的な環境整備も進めています。

人手不足が深刻化する外食業界において、同社は2020年6月期に過去最高益を見込むほどの勢いを見せています。加治幸夫社長は、従業員が自分らしく輝けることがサービスの質を高め、企業の持続的な成長を支えると確信しており、その揺るぎないリーダーシップは編集部としても非常に頼もしく感じます。

制服や意識改革で広がる「誰もが過ごしやすい」職場の輪

一方、ブラザー工業では、従業員が自分の意思でスカートやズボンを選択できる男女兼用の作業着を導入し、性別の壁を取り払っています。北名古屋市の「福祉の里」でも、2019年中に赤や黒といった性別を強調しがちな配色を廃止し、グレーを基調とした選択肢を増やす方針です。

「少数派が快適に過ごせる環境は、結果として多数派の働きやすさにもつながる」という考え方は、現代の組織運営において極めて重要な視点でしょう。制度を整えるだけでなく、一人ひとりの意識を変えていくことが、真の意味でダイバーシティを実現する鍵となるはずです。

インテリア大手のサンゲツでは、LGBTへの理解と支援を表明する「アライ」の証として、賛同者にステッカーを配布しています。1000枚以上が配られたこのステッカーをPC等に貼ることで、悩みを抱える仲間が安心して相談できる空気感が醸成されており、静かながらも力強い連帯が生まれています。

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