日本初「ベーグル」ブームの仕掛け人が語る!林浩喜氏が社会起業大学で描く「志」の未来

「意志あるところに道は開ける」という言葉を、これほどまでに体現してきた人物は稀でしょう。2019年10月に社会起業大学の学長へと就任した林浩喜さんは、まさに自身の信念を羅針盤に、荒波を乗り越えてきた起業家です。戦前の金融界で名を馳せた祖父の背中を追い、学生時代には早くも自らの足で立つ決意を固めていました。

大学卒業後は、広い視野を養うべく商社の道を選びます。しかし、ある一冊の書籍との出会いが彼の運命を大きく変えました。マクドナルドの成長を綴った物語に触れ、林さんは食を通じたビジネスの可能性に魅了されたのです。食べる喜びを科学する「フードビジネス」の頂点を目指し、彼は米国コーネル大学の門を叩くこととなりました。

留学先で最新のサービスマネジメントを習得した林さんは、現地での起業を模索します。サービスマネジメントとは、顧客満足を最大化するための組織運営や仕組み作りの手法を指す専門用語です。ところが、当時は資金調達の壁に突き当たり、ビザの期限という厳しい現実にも直面しました。そこで彼は、次なる勝負の舞台を日本へ定めます。

日本に帰国した彼が手にしていたのは、当時まだ国内では無名だった「ベーグル」の事業計画書でした。投資家たちからは「日本人の口には合わない」と冷ややかな言葉を浴びせられ、貯金も底をつきかけます。しかし、20年という長い歳月を見据えた彼の情熱は消えませんでした。新宿御苑の小さなお店から、ついに伝説が動き始めます。

行列が絶えない人気店へと成長したベーグル専門店は、またたく間にメディアの寵児となりました。順調に規模を拡大し、誰もが羨む株式上場も目前に迫ります。しかし、ここで林さんは大きな葛藤に直面しました。数字を追い求めるだけの拡大戦略が、お客様や働くスタッフの幸せに繋がっているのかと、自問自答を繰り返したのです。

彼は周囲の驚きをよそに、直前での上場取りやめを決断します。これは社会的責任と志を優先した、極めて勇敢な選択だと言えるでしょう。SNS上でも「利益だけでなく理念を貫く姿に感銘を受けた」との声が上がっています。その後、自身の情熱の矛先が「教育」にあると確信した彼は、運命に導かれるように社会起業大学へ入学しました。

社会起業大学の設立者である田中勇一氏は、林さんの20年に及ぶ教育への想いを見抜き、10周年という節目に学長就任を依頼しました。今後は、株主の利益だけでなく社会全体の幸福を追求する「公益資本主義」の担い手を育成することが彼の使命です。自ら道を切り拓いてきた経験は、次世代の起業家にとって最高の教科書になるはずです。

失敗を恐れず、内なる声に従って生きる林さんの姿勢は、閉塞感のある現代社会において希望の光となるでしょう。私自身、彼の決断力には深い敬意を表します。単なる成功者ではなく、魂の満足を追求するリーダーが増えることで、世界はより豊かになるに違いありません。林学長が率いる新しい教育の形に、期待が膨らみます。

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