日本の技術を牽引する日立製作所が、フランスの名門がんセンター「レオンベラールセンター」と手を組み、がん治療に革命を起こそうとしています。リヨンに新設された「日立リヨンラボ」は、人工知能、いわゆるAIを駆使して治療効率を劇的に高めるための最先端拠点です。
このニュースに対し、SNSでは「日本のAI技術が欧州の医療現場で試されるのは誇らしい」「診断の精度が上がれば、救われる命がもっと増えるはずだ」といった期待に満ちた声が溢れています。2019年11月19日に発表されたこの試みは、世界中の医療関係者から熱い視線を浴びています。
医療現場の負担を軽減する「画像診断AI」の可能性
現在、CT(コンピューター断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像装置)の高度化により、撮影される画像枚数は膨大なものとなっています。これらすべてを医師がチェックするのは至難の業であり、見落としを防ぐための負担が課題です。そこで、AIが病変部位を自動で判断する技術が注目されています。
日立は2019年11月から2〜3年以内を目安に、乳がんと肺がんを中心としたAI診断の実用化を目指す方針です。AIによる画像解析の支援が実現すれば、分析スピードは格段に向上するでしょう。多忙を極める現代の医師にとって、これほど頼もしいパートナーはいないはずです。
ゲノム情報から放射線治療の効果を予測する
さらに注目すべきは、患者一人ひとりの「ゲノム情報」を活用した研究です。ゲノムとは、生命の設計図とも呼ばれる遺伝情報の全体を指す言葉です。この膨大なデータをAIに読み込ませることで、放射線治療がその患者にどれほどの効果をもたらすかを、事前に予測することが可能になります。
放射線治療の効果には個人差があるため、闇雲に治療を繰り返すことは患者の心身に大きな負担を強いてしまいます。あらかじめ効果が分かれば、より適切な治療方針を迅速に選べるようになるでしょう。こうした「個別化医療」の進展は、がん治療の在り方を根底から変える力を持っています。
私は、こうした企業の技術力が医療という命の現場に深く浸透することを心から歓迎します。デジタル技術は単なる効率化の道具ではなく、人々の不安を安心に変えるための「優しさの技術」であるべきです。日立の挑戦が、がん治療の新たな標準を築く日を楽しみに待ちたいと思います。
コメント