【2019年英国総選挙】EU離脱の命運を握る「決戦の12月12日」!保守党が王手をかけるも労働党の「逆転マジック」はあるか?

2019年12月12日、イギリスの未来を左右する歴史的な総選挙がいよいよ投開票日を迎えます。ジョンソン首相率いる与党・保守党は、悲願である「2020年1月31日までのEU離脱」を掲げ、現在の情勢調査では単独過半数をうかがう勢いでトップを独走しています。

対する最大野党の労働党は、離脱の是非を問う「2次国民投票」の実施を公約に掲げ、猛追を見せています。SNS上では「#GeneralElection2019」のハッシュタグが飛び交い、若年層を中心に政治への関心が爆発的に高まっており、まさに国中が熱狂の渦に包まれているのです。

スポンサーリンク

保守党の独走と「ブレグジット」への決意

今回の選挙で最大の争点となっているのは、ジョンソン首相がEUと合意した「離脱案」を議会で承認させ、泥沼化する離脱問題を一気に解決できるかどうかという点です。保守党は「Get Brexit Done(離脱を終わらせよう)」という明快なスローガンを掲げています。

2019年12月6日時点のユーガブ(YouGov)による調査では、保守党の支持率は43%に達しました。イギリスが採用する「単純小選挙区制」は、最も得票した1人だけが当選する仕組みのため、支持率のリードがそのまま議席数の大幅な上積みにつながりやすいのが特徴です。

専門用語で言う「単独過半数」とは、下院650議席のうち326議席以上を確保することを指します。これを達成すれば、ジョンソン首相は野党の抵抗に遭うことなく、自らの離脱計画をスムーズに実行に移せる強力なパワーを手にすることになるでしょう。

労働党の追い上げと「戦術的投票」の脅威

しかし、結果を楽観視できない理由があります。コービン党首率いる労働党が、一時期は15ポイント以上あった保守党との差を、ここに来て10ポイント前後まで縮めてきたからです。前回の選挙でも終盤に驚異的な粘りを見せた労働党だけに、今回も同様のドラマを期待する声が上がっています。

ここで注目したいのが「戦術的投票」という言葉です。これは、自分の本来の支持政党ではなく、「保守党を落選させるために最も当選に近い野党候補」に票を投じる戦略的な動きを指します。残留派団体は、この動きが広がれば保守党の過半数獲得を阻止できると主張しています。

ジョンソン首相自身も「結果は非常に僅差になる」と、支持者に対して最後まで気を引き締めるよう訴えています。SNSでは「自分の1票が歴史を変えるかもしれない」という緊張感あふれる投稿が目立ち、無党派層の動向が勝敗の鍵を握ることになりそうです。

編集部が読み解く「イギリスの選択」

筆者の視点として、今回の選挙は単なる政党選びではなく「イギリスという国の形」をリセットする儀式だと感じます。離脱に疲れ果て「とにかく決着をつけてほしい」と願う国民と、「もう一度熟考したい」と願う国民の、魂のぶつかり合いがここにあります。

ジョンソン首相の強引とも言える突破力が支持されるのか、あるいは民主主義の再考を促す労働党の訴えが届くのか。2019年12月12日の夜、開票速報が流れ始めるその瞬間まで、世界中がロンドンからのニュースに釘付けになるのは間違いありません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました