2019年12月13日現在、SNSを中心に若者のファッション観が劇的な変化を遂げています。かつて女子の王道だった鮮やかなピンクを卒業し、今、お洒落に敏感な20代が夢中になっているのは「消えそうな色」です。これはベージュやホワイト、ブラウンといった淡いトーンで全身を統一するスタイルのことを指しています。
このトレンドの火付け役となったのは、人気アパレルブランド「Kastane(カスタネ)」のショップ店員さんでした。彼女たちが発信した「#消えそうな色コーデ」というハッシュタグは、またたく間に拡散され、Instagramでの投稿数はすでに3万2000件を突破するほどの社会現象を巻き起こしているのです。
ネット上の反響を覗いてみると、「柔らかい雰囲気になれる」「派手じゃないのに目を引く」といった絶賛の声が溢れています。単なる地味な服ではなく、あえて色彩を抑えることで生まれる独特の空気感が、現代の女の子たちの心を掴んで離さないのでしょう。
世代間で分かれる評価?「守ってあげたい」を演出する魔法のカラー
興味深いことに、この流行は親世代には少々不思議に映るようです。50代の女性からは「まるで肌着のような色味」という困惑の声も聞かれますが、これこそがジェネレーションギャップの醍醐味と言えるかもしれません。若者たちはこの「肌馴染みの良さ」にこそ、究極の女性らしさを見出しているのです。
現役大学生の意見によれば、淡いカラーの最大の魅力は「男性が守ってあげたくなるような儚さ」を演出できる点にあります。ここでいう「儚い(はかない)」とは、消えてしまいそうなほど繊細で、守るべき美しさがあるという意味の褒め言葉として定着しています。
また、カジュアルなパンツスタイルであっても、この色味を取り入れるだけで一気にフェミニンな印象に様変わりします。気合を入れすぎない「ナチュラルな女っぽさ」を表現できることが、忙しい日常を送る現代女子にとって、最大のメリットとなっているのではないでしょうか。
足元まで白がトレンド!ファッションから画像加工まで広がる世界観
2019年の冬は、定番の黒タイツや黒ブーツに代わり、ホワイト系のアイテムが主役の座を射止めています。オンラインブランド「RiLi.tokyo」では、ホワイトブーツが早々に完売するなど、トータルコーディネートで色を抜くスタイルが完成されつつあります。
このこだわりは服だけにとどまりません。Instagramでの画像加工においても、彩度を落とした「消えそうな色加工」が施された投稿は、鮮やかな写真よりも圧倒的に高いエンゲージメント(いいねやコメントなどの反応)を獲得する傾向にあるのです。
編集者としての私見ですが、このブームは「自己主張」から「空気感の共有」へのシフトだと感じます。強すぎる色は時にノイズになりますが、淡い色は周囲と調和し、見る人に安心感を与えます。癒やしを求める現代社会において、この優しさは必然の選択だったと言えるでしょう。
2020年の夏に向けては、透け感のある「シースルーコーデ」が流行する予兆もあり、この儚げなスタイルはさらなる進化を遂げそうです。時代と共に姿を変える女の子たちの美学から、今後も目が離せませんね。
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