私たちの生活を支えるインフラとも言える空調設備に、これまでの常識を覆すほどタフな新星が登場しました。空調大手のダイキン工業は、2019年12月5日に業務用エアコンの次世代モデル「VRVX」を2020年4月から順次発売すると発表したのです。この新型モデルは、度重なる自然災害が社会問題となっている現在の日本において、まさに救世主のような存在になるかもしれません。
特筆すべきは、その圧倒的な耐久性能です。室外機の心臓部を守る筐体、つまり外装ケースの構造を根本から見直すことで、震度7クラスの猛烈な地震や、電柱がなぎ倒されるほどの猛風である風速毎秒60メートルにも耐えうる強靭さを手に入れました。近年、記録的な台風の上陸が相次いでいるだけに、この堅牢性はビル管理者にとって大きな安心材料となるでしょう。
さらに驚くべきは、近年の酷暑にも動じない冷却性能の維持力です。地球温暖化の影響で夏季の気温上昇が深刻化していますが、新モデルは極端な高気温下でも安定して動作するよう設計されています。SNS上では「災害時こそ空調が命綱になる」「ダイキンの技術力が恐ろしい」といった驚きと期待の声が広がっており、市場の関心の高さがうかがえます。
ビルの設計を自由にする革新的な新工法
今回の進化は、単なる頑丈さだけに留まりません。空調機から出る水分を外へ逃がすための排水用配管において、これまでにない画期的な工法を導入しています。これにより、従来は構造上の制約が多かった配管の取り回しが劇的にスムーズになり、中大型ビルの設計における自由度が格段に向上しました。設計士や施工業者にとっても、頭を悩ませるポイントが解消されるはずです。
ここで使われる「VRV」という言葉は、ビル用マルチエアコンを指す専門用語で、1台の室外機で複数の室内機を個別に制御できるシステムを意味します。大規模な建物ほど故障のリスク管理は難しくなりますが、今回の「VRVX」はその課題をハードウェアの強化で真っ向から解決してきました。まさに、技術のダイキンが贈る最高峰のソリューションと言えるでしょう。
編集者としての私見ですが、近年の日本は「想定外」の災害が日常茶飯事となっています。そんな時代において、ただ冷やすだけでなく「止まらないこと」を付加価値としたダイキン工業の姿勢は、極めて賢明な戦略です。デザインの美しさ以上に、見えない部分の強さを磨き上げる日本のモノづくりの真髄を、この製品に強く感じずにはいられません。
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