UCCミルクコーヒーの「茶・白・赤」が色彩商標に!食品業界初の快挙とギネス記録の秘密

神戸に本社を置くUCC上島珈琲が、長年親しまれてきた「UCCミルクコーヒー」の象徴である「茶色・白色・赤色」の3色構成について、特許庁より「色彩のみからなる商標」として登録されたことを2019年12月17日に発表しました。この色彩商標とは、文字やロゴがなくても、色の組み合わせだけで「あ、あの商品だ!」と消費者が認識できる権利を保護する制度のことです。

2015年に新設されたこの制度において、今回のUCCは国内で6社目、合計8件目の認定という狭き門を突破しました。特筆すべきは、これが食品業界において日本で初めての登録事例となった点でしょう。SNS上でも「あの3色を見れば一瞬で味が想像できる」「子供の頃から変わらない安心感がある」といった、お祝いと納得の声が次々と上がっており、その圧倒的な存在感が改めて証明された形です。

このデザインの歴史を遡ると、1969年に世界初の缶コーヒーとして誕生した「UCCミルクコーヒー」の発売当初にまで行き着きます。50年近くもの間、一貫して同じカラーリングを守り続けてきた歴史こそが、ブランドの信頼を築き上げたと言えるでしょう。単なる飲料の枠を超え、色の並びだけで価値を伝える域に達しているのは、まさに企業努力の結晶と言わざるを得ません。

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ギネス世界記録も認めた「最長寿ブランド」の誇り

今回の商標登録において特許庁が重要視したのは、日本全国における圧倒的な認知度の高さでした。実はこの商品、2019年には「缶コーヒーの最長寿ブランド」としてギネス世界記録にも正式に認定されています。これほどまでに長く愛され続ける秘訣は、流行に左右されず、自分たちのアイデンティティである「3色のストライプ」を大切にしてきた姿勢にあるのではないでしょうか。

色彩のみからなる商標には、これまでにトンボ鉛筆の消しゴム「MONO」でお馴染みの青・白・黒の配色や、セブン―イレブンの看板を彩るオレンジ・緑・赤のラインなどが選ばれています。それら歴史的な定番アイテムの仲間入りを果たしたUCCは、「ブランドの魅力をさらに高める努力をしたい」と意気込みを語っており、さらなる進化が期待されます。

私個人としては、今回のニュースは日本の「看板デザイン」の底力を象徴するものだと感じています。文字を読まずとも色だけでコミュニケーションが成立するという事実は、デザインが持つ本来の力強い役割を教えてくれます。今後、この3色が守られることで、100年先も変わらぬ懐かしさと新しさを提供し続けてくれることを、一人のファンとして願って止みません。

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