レーザーテックが放つ「究極の半導体装置」とは?株価10倍のテンバガー企業が挑むEUV革命の衝撃

わずか3年間で売上高を2倍に、そして株価を10倍にまで跳ね上げ、株式市場で「テンバガー(10倍株)」の象徴となった企業をご存じでしょうか。その名はレーザーテック。半導体の製造工程に欠かせない「欠陥検査装置」で世界をリードする同社が、今まさに歴史的な転換点を迎えています。2019年12月20日現在、投資家からの熱烈な視線は、同社が放つ次世代の「切り札」へと注がれているのです。

SNS上でも「これぞ日本の誇る技術力」「1台80億円という価格設定に夢がある」と、その驚異的な成長性に期待を寄せる声が相次いでいます。同社の株価は2019年12月18日に上場来高値を更新しましたが、これは単なる一時的なブームではありません。背景にあるのは、世界の半導体業界を根底から変えてしまう「EUV(極端紫外線)」という魔法のような新技術への完全対応です。

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「究極の技術」EUVが半導体の未来を塗り替える

EUVとは、13.5ナノメートルという極めて短い波長の光を用いる露光技術のことです。1ナノメートルは10億分の1メートルという、想像を絶する微細な世界。従来の装置に比べて10分の1以下の波長を使うことで、シリコンウエハーにより細密な回路を描くことが可能になります。これにより、回路を転写する際の製造コストを大幅に削減できると期待されており、まさに半導体微細化の「最終兵器」と呼ぶにふさわしい革新なのです。

2019年12月11日から13日にかけて東京ビッグサイトで開催された「セミコン・ジャパン」では、レーザーテックのブースに昨年の倍以上となる40名近い機関投資家が詰めかけました。彼らのお目当ては、世界で唯一、同社だけが開発に成功した「EUVマスク欠陥検査装置」です。回路の設計図となる「マスク」に付着した極小の不純物や凹凸を、同じEUVの光を使ってチェックするという、極めて難易度の高い技術を実現しています。

この驚異の装置、価格はなんと1台あたり最大で80億円に達するといいます。これまでの従来型装置が約15億円だったことを考えると、その価値は5倍以上。2020年6月期中にはいよいよ納入が始まるとされており、この巨額の受注が同社の業績をさらなる高みへと押し上げることは間違いありません。日本企業連合が独占的に開発したこの技術は、まさに世界の半導体覇権を握る鍵といえるでしょう。

高まる期待と直面する「次世代技術」ゆえの課題

現在、演算を担うロジック半導体の大手であるTSMCなどが導入を急いでいますが、今後は記憶用となるメモリー半導体への波及も確実視されています。専門家は2022年6月期には4台、その翌期には6台と販売台数が加速度的に増えると予測しており、売上高も700億円を大きく超える見通しです。これほどまでに市場の期待を独占できるのは、競合他社が追随できていない「技術の空白地帯」を同社が完全に支配しているからです。

一方で、期待の大きさは株価にも現れており、株価収益率(PER)は過去の平均を大きく上回る45倍台に達しています。私は、この数字こそが「レーザーテックが未来のインフラを担う」という市場の確信の裏返しだと考えます。ただし、20年ぶりの新技術ゆえに、万が一納入が遅れれば業績へのインパクトも巨大です。唯一無二の存在だからこそ、その一歩一歩が世界のテクノロジーの進化を左右するという重責を担っているのです。

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