2019年も残すところあとわずかとなった12月、日本のスタートアップ界隈からは未来を切り拓く明るいニュースが次々と飛び込んできました。2019年10月24日から2019年10月30日にかけて、革新的な技術を持つ若き企業たちが、事業拡大に向けた多額の資金調達を実施しています。
中でも注目を集めているのは、ソフトウェアテストの自動化プラットフォームを展開する「オーティファイ」です。同社はシードラウンドと呼ばれる、事業の立ち上げ初期段階において、総額で約2億6000万円(約250万ドル)もの資金を確保することに成功しました。
今回の出資にはグローバル・ブレインやSalesforce Venturesといった名だたる投資家が名を連ねており、SNS上でも「テスト自動化の未来がここにある」「グローバル市場での活躍が楽しみだ」といった期待の声が相次いでいます。開発体制の強化により、私たちのデジタル体験はより快適なものへと進化していくでしょう。
産地直送の「食べチョク」運営企業やファッションAIも躍進
続いて、農業のあり方に変革をもたらしている「ビビッドガーデン」が、第三者割当増資により2億円の資金を手に入れました。同社は「食べチョク」という、生産者と消費者を直接結ぶオンライン直販サービスを手がけており、今回の資金は主にマーケティングや優秀な人材の確保に充てられる予定です。
新鮮な食材が自宅に届く喜びは、多くのユーザーから支持を得ており、SNSでも「生産者の顔が見える安心感が素晴らしい」と大きな反響を呼んでいます。一方、ファッション業界にAIの波を持ち込んでいるのが、2019年12月10日時点で1億円の調達を発表した「ニューロープ」という企業です。
同社はディノス・セシールと手を組み、過去のトレンドデータから未来の需要を予測する仕組みを開発しています。膨大な画像データから流行を分析する「AI(人工知能)」の力は、在庫ロスの削減や、私たちが本当に欲しい服に出会える確率を高めてくれる、極めて重要な技術と言えるはずです。
VRの没入感からIoTによる業務効率化まで広がる可能性
エンターテインメントの分野では、VR(バーチャルリアリティ)技術を駆使する「UNIVRS」が約7000万円の資金調達を行いました。仮想現実の中で自由に動き回れる感覚は、ゲームだけでなくビジネスの訓練シミュレーションとしての需要も高く、その汎用性の広さに投資家たちの熱い視線が注がれています。
また、地方発の技術として見逃せないのが仙台市の「Adansons」です。同社は「参照系AI」という、従来のAI構築に必要だった膨大な手間を大幅に削減できる独自技術の開発を進めています。こうした効率化技術は、AIの民主化を推し進めるための大きな鍵となるに違いありません。
最後に、デジタルトランスフォーメーション(DX)の最前線を走る「CAMI&Co.」の動きも鮮やかです。アナログな情報をセンサー等で数値化する「IoT」技術と、事務作業を自動化する「RPA」を組み合わせることで、人の目や手に頼っていた業務をデジタルへと置き換えていく未来が、今まさに形になろうとしています。
筆者の個人的な見解としては、今回の調達ニュースに共通するのは「既存の不便さを技術で鮮やかに解決する」という強い意志です。資金を得たこれらの企業が、2020年に向けてどのような驚きを私たちに届けてくれるのか、その成長から一瞬たりとも目が離せません。
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