静岡県西部の経済を支える中小企業の皆さんの間で、先行きの景気に対する警戒感が急速に強まっています。しんきん経済研究所が2019年12月21日に発表した最新の調査結果によると、2020年の自社業況が「悪化する」と予想した企業は約4割に達しました。
世界に目を向ければ米中貿易摩擦によるサプライチェーンの混乱が続き、国内では東京五輪という巨大な祭典が終わった後の「反動減」、つまり特需が消えることによる一時的な需要の落ち込みが強く懸念されています。時代の大きな転換点を前に、経営者の皆さんは非常に慎重な舵取りを迫られているようです。
このニュースに対しSNS上では、「地元の自動車産業が冷え込むのは死活問題」「五輪後の不況に備えて今のうちにキャッシュを確保すべき」といった、切実かつ現実的な意見が多く飛び交っています。やはり生活に直結する地域経済の動向には、多くの人々が敏感に反応していると言えるでしょう。
二輪車部品や繊維業界に忍び寄る不況の足音
今回の調査を詳しく分析すると、特に「二輪車部品」を扱う企業で厳しい見方が目立っています。これはインドなどの新興国における急激な経済減速、いわゆる景気拡大のペースが鈍ることが直接的な打撃となっているためです。遠州地域の屋台骨である製造業が、国際情勢の荒波に晒されている現状が浮き彫りになりました。
一方で、私たちの生活に身近な「繊維」業界でも、国内消費の冷え込みを背景に悲観的な予測が広がっています。日本全体の景気見通しについても、実に57.1%もの企業が「悪くなる」と回答しており、これは「良くなる」と答えたわずか10.8%という数字を大きく引き離す結果となりました。
この調査は2019年12月2日から2019年12月9日にかけて実施され、630社もの現場の生の声が反映されています。私は、こうした数値は単なる予測ではなく、地域社会が発している重要なアラートだと考えています。五輪後の停滞を前提とした、次なる一手が必要な時期に来ているのは間違いありません。
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