三菱UFJ銀行は2019年12月23日、海外拠点における重要な人事異動を公表しました。2019年12月20日付で、インドの心臓部ともいえるニューデリー支店の新たな舵取り役として、清水雄一氏が支店長に就任することが決定したのです。今回の人事は、同行が成長著しい南アジア市場をどれほど重視しているかを物語る象徴的なトピックスといえるでしょう。
清水氏は、ニューデリー支店長としての重責を担うだけでなく、現地の法人営業部門のトップも兼任する形となります。この「法人営業兼務」という体制からは、単なる拠点管理にとどまらず、現地に進出している日本企業や多国籍企業、さらには現地の有力企業とのパイプをさらに太くしようとする並々ならぬ意欲が透けて見えます。
専門用語として登場する「法人営業」とは、個人ではなく企業を対象に融資や為替、資金管理のコンサルティングを行う業務を指します。巨大な人口と市場ポテンシャルを誇るインドにおいて、金融のプロフェッショナルが直接現場の指揮を執る意味は極めて大きいでしょう。SNS上でも、このニュースに対して「MUFGのインド攻勢が本格化してきた」と、経済の最前線を見守る層から熱い視線が注がれています。
編集者としての私見を述べさせていただければ、この時期のインド市場への注力は、邦銀にとって生き残りをかけた必然の選択だと感じます。国内の低金利環境が続く中で、いかにして海外の成長を取り込めるかが鍵となります。清水氏のような現場を知り尽くした人物をトップに据えることで、現地のニーズを即座に汲み取り、柔軟な金融サービスを展開していくことが期待されるに違いありません。
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