自転車のあさひ、2019年3〜11月期決算を発表!消費増税の波を味方につけた電動アシスト自転車の躍進に迫る

街中で見かけない日はないほどお馴染みの自転車専門店「あさひ」から、注目の最新決算が届きました。2019年12月23日に発表された2019年3月1日から2019年11月30日までの期間における単独決算によれば、最終的な儲けを示す税引き利益は31億円と、前年の同時期と比較してほぼ変わらない水準を維持しています。

この「横ばい」という結果の裏には、2019年10月1日に実施された消費税率の引き上げに伴う、消費者の賢い防衛本能が隠されているようです。税率が上がる前の「駆け込み需要」を追い風に、普段は手が出にくい高単価な商品が飛ぶように売れました。SNS上でも「増税前に思い切って電動自転車を買った」という声が数多く見受けられ、人々の関心の高さが伺えます。

特に売れ行きを牽引したのは、スポーツバイクや電動アシスト自転車といった高付加価値なラインナップでしょう。これらは、モーターの力で坂道などを補助してくれる機能性の高さが魅力ですが、一方で一般的なママチャリよりも価格設定が高めです。こうした高額商品が動いたことで、近年のブーム一段落で苦戦していた一般車部門の落ち込みを見事にカバーしました。

筆者の視点から申し上げれば、あさひの戦略は非常に理にかなったものだと感じます。単に安さを売りにするのではなく、消費者が「今買わなければ損だ」と感じるタイミングで、憧れのハイエンドモデルへと誘導できた点が今回の勝因ではないでしょうか。生活に密着したインフラとしての自転車が、趣味性の高いアイテムへとシフトしている現状を色濃く反映した決算と言えます。

今後の展望としては、増税後の買い控えをいかに最小限に抑えるかが鍵となるでしょう。あさひは店舗でのメンテナンスサービスも充実しているため、一度購入した顧客をファンとして繋ぎ止める独自の強みがあります。来期以降も、私たちの移動を楽しく快適にしてくれる新たな提案を期待せずにはいられません。

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