人生100年時代の新常識!50〜60代が選ぶ「売れる家」への住み替えと資産防衛術

かつて、50代から60代にかけての住み替えといえば、病気や介護といった避けられない事情による「受け身」の選択が一般的でした。しかし2019年12月現在、その潮流は劇的に変化しています。自らの意志で、将来の資金源となる「資産価値の高い家」を積極的に選ぶアクティブな世代が急増しているのです。SNS上でも「老後の安心は住まいの流動性にかかっている」といった声が多く聞かれ、家を単なる寝床ではなく、人生を支える貴重な金融資産と捉える考え方が支持を集めています。

2018年初夏、東京都中央区で中古マンションを約7千万円で購入した高田敦史さん(57)も、その一人です。独立を機に練馬区から移り住んだ高田さんが何より重視したのは、将来手放す際の「評価額」でした。長寿化が進む現代において、予想外に資金が不足した際、家は「最後の砦」になり得ると彼は語ります。高田さんは価格が高騰しすぎている新築を賢く避け、立地条件に優れた中古物件をチョイスしました。このように、将来の売却まで見据えた戦略的な住まい選びが今、注目されています。

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「街の価値」を見極める確かな目

2019年春に墨田区へ移住した石田英明さん(63)は、物件そのもの以上に「街の特性」を徹底的にリサーチしました。内装はリフォームで更新できても、街の利便性や雰囲気は個人の努力では変えられないからです。石田さんは夫婦で何度も足を運び、歩いている人々の空気感まで確認したといいます。その結果、入居直後に購入価格を1千万円も上回る売却打診のチラシが入るほど、市場価値の高い住まいを手に入れました。「いつでも売れる」という確信は、老後の大きな精神的支柱となるのでしょう。

ここで重要なキーワードとなるのが、住み替えを仲介した専門家も指摘する「資産価値の維持」です。不動産投資のように短期的な利益を追うのではなく、あくまで自分が快適に住むことを大前提に、価値が目減りしにくい物件を見定めることが肝要です。最近では、住宅の将来価値をネットで手軽に試算できるサービスも普及しており、50代以上の利用者が2年で5倍に急増するなど、シニア世代のマネーリテラシー、つまりお金に関する知識や判断力が飛躍的に向上していることが伺えます。

自宅に住みながら資金を作る「リースバック」の衝撃

一方で、今の家に住み続けたいけれど、まとまった現金が必要というニーズに応える「リースバック」という仕組みも脚光を浴びています。これは自宅を不動産会社などに売却して現金を確保し、その後は賃料を支払うことで、そのまま同じ家に住み続けるサービスです。さいたま市の奥田俊二さん(仮名、65)は、2019年春からこの制度を利用し始めました。90代の父親の介護施設入居費を捻出しつつ、住み慣れた環境を変えずに済むこの方法は、まさに現代の介護問題に合致した画期的な解決策と言えます。

また、自宅を担保にお金を借り、所有者が亡くなった後に家を売却して一括返済する「リバースモーゲージ」という選択肢も広がりを見せています。これらの新しい売買や融資の形は、長生きによる資金枯渇のリスクを回避するための強力な武器になるはずです。私自身の見解としても、家を「終の棲家」として固定的に考えるのではなく、ライフステージに合わせて柔軟に組み替えることこそが、これからの長寿社会を軽やかに生き抜くための最良の知恵であると確信しています。

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