家族でのドライブ中、高速道路の長い渋滞に巻き込まれてぐったりした経験はありませんか。そんなストレスから私たちを解放してくれる「自動運転車」への期待が、2019年12月28日現在、かつてないほど高まっています。SNSでは「早く寝ながら移動したい」「高齢の親の運転が心配だから助かる」といった期待の声が溢れる一方、「機械に任せて本当に安全なの?」という不安も交錯しています。
人がハンドルを握らずに車が走る仕組みは、まさに「目」と「脳」のハイテクな融合です。車には、電波を利用して障害物との距離を測る「ミリ波レーダー」や、光を照射して周囲の形状を立体的に把握する「ライダー(LiDAR)」など、複数の高度なセンサーが搭載されています。これらが人間の目の役割を果たし、たとえ視界の悪い雨の日や夜間であっても、周囲の状況を休むことなく見守り続けているのです。
AIが「脳」となり電気で車を操る仕組み
センサーが得た情報は、車の「脳」にあたるコンピューターへと送られます。ここで活躍するのが、人工知能(AI)です。AIはカメラ画像から「これは歩行者だ」「これは信号だ」と瞬時に判断し、適切な速度やハンドル操作を決定します。人間は神経を通じて筋肉に命令を出しますが、自動運転車は電気信号で各パーツを制御します。このため、ガソリン車よりも電気自動車の方が、素早く正確な操作を伝えやすいというメリットがあります。
自動運転には、進化の度合いを示す「レベル」が存在します。現在、多くの車に搭載されている自動ブレーキなどは「レベル1」や「レベル2」にあたり、これらはあくまで「運転支援」という位置付けです。2020年には、高速道路などの特定の条件下でシステムが主役となる「レベル3」の車両が登場する見通しとなっており、いよいよ本格的な「自動運転」の幕開けを迎えようとしています。
未来の移動を支える法律と安全への課題
2019年には日本の法律も大きな一歩を踏み出し、2020年春からは公道でレベル3の走行が可能になる予定です。しかし、技術が進化する一方で「事故が起きた際の責任は誰にあるのか」という議論は世界中で続いています。ルール作りはまだ途上ですが、私はこの技術が、運転ミスによる悲しい事故を減らし、移動に不自由を感じている高齢者の方々にとっての「希望の光」になると確信しています。
完全な自動運転である「レベル5」の実現にはまだ時間を要しますが、過疎地での巡回バスなど、決まったルートを走るサービスではレベル4の導入が目前に迫っています。単なる便利な道具としてだけでなく、社会全体の安全と自由を底上げするインフラとして、自動運転車が私たちの日常に溶け込む日は、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。
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