日本の行政がいよいよ大きな転換期を迎えようとしています。政府の行政改革推進会議は、来る2020年1月にも、デジタル技術を駆使して業務の効率化を加速させるための専門チームを立ち上げる方針を固めました。この動きに対し、SNS上では「ようやくハンコや紙の文化から脱却できるのか」「民間並みのスピード感を期待したい」といった期待の声が数多く寄せられています。
安倍晋三首相が議長を務めるこの会議では、民間の知見を積極的に取り入れ、デジタル化によって役目を終えた規制や非効率な業務を徹底的に洗い出す予定です。これまで慣習として続いてきた業務を聖域なく見直し、最適な人員配置を各省庁に促すことで、税金の使い道をより最適化しつつ、国民へのサービス向上を目指すという野心的なプロジェクトといえるでしょう。
AIやドローンが公務員の「目」に代わる未来
具体的に注目されているのが、ドローンやセンサー、そして人工知能(AI)といった先端技術の導入です。例えば、道路や鉄道のインフラ点検は、これまで人の目によるチェックが基本でした。しかし、これからは高性能なセンサーを積んだドローンがその役割を担うことで、検査の精度と安全性が飛躍的に向上します。これにより、点検作業に割かれていた膨大な人手を、より付加価値の高い業務へシフトさせることが可能になります。
また、特殊車両の通行許可申請についても、画期的な簡略化が検討されています。ETCなどの自動料金収受システムを活用し、リアルタイムで走行場所を把握できれば、事前の審査を事後確認に切り替えることができるからです。煩雑な手続きが減ることは、物流業界にとっても大きなメリットであり、デジタル化が経済の血流をスムーズにする好例となるでしょう。
ここで使われる「DX(デジタルトランスフォーメーション)」とは、単にITツールを導入するだけでなく、デジタルによって組織のあり方やサービスそのものを根底から変革することを指します。今回の試みは、まさに日本政府がDXを本気で推進しようとする意志の表れだと私は感じています。古い慣習に縛られず、新しい技術を信じる姿勢こそが、停滞を打破する鍵になるはずです。
職員の意識を変える「評価制度」の導入と今後の展望
さらに興味深いのは、業務の効率化に貢献した職員を正当に評価する仕組みづくりです。IT導入によって生産性を高めた場合、それを個人の人事評価にも反映させる仕組みが検討されています。これは、ともすれば「前例踏襲」に陥りがちな組織において、変化を恐れず挑戦する職員を後押しする強力なエンジンになるのではないでしょうか。頑張った人が報われる組織への変貌が、行政改革の成功を左右すると言っても過言ではありません。
政府は2020年春までに、デジタル化を見据えた業務改善や人員配置の指針をまとめる計画です。これに基づき、各省庁は2021年度以降の予算編成に向けて、大胆な組織のダイエットと効率化を要求していくことになります。自民党の行政改革推進本部もこの動きを強力にバックアップしており、定期的な点検を通じて、政府の取り組みが絵に描いた餅にならないよう厳しくチェックしていく構えです。
民間企業が急速なデジタルシフトを遂げる中、行政だけが取り残されることは許されません。政府には、スピード感を持ってこの改革を完遂してほしいものです。利便性の高いスマートな政府が実現すれば、私たちの生活はもっと豊かで快適なものになるに違いありません。このプロジェクトの進展から、今後もしばらく目が離せそうにありません。
コメント