製造現場の未来を塗り替える、注目の新拠点が誕生しました。静岡県は2019年12月16日、あらゆるモノがインターネットでつながる「IoT」の導入を強力にバックアップする「静岡県IoT推進ラボ」を、静岡市内の県工業技術研究所にオープンさせたのです。
IoTとは「Internet of Things」の略称で、センサーやカメラを介して工場の稼働状況をリアルタイムで把握し、データ化する技術を指します。人手不足が深刻な課題となる中、この拠点は中小企業の省人化や効率化を実現するための「羅針盤」としての役割が期待されています。
先進8社の技術が集結!現場の悩みを解決する展示内容
約4,000万円を投じて整備されたこのラボでは、県内を中心とした協力企業8社による最先端のシステムが並びます。SNS上でも「地元企業の技術力が可視化されるのは心強い」「具体的に何をすれば良いか分かる場所は貴重だ」といった期待の声が寄せられています。
静甲が披露したのは、ミニカーと模型を駆使した視覚的に分かりやすい制御システムです。光センサーがコースを走るミニカーを捉え、待機台数や送り出しのタイミングを自動で管理します。これにより、離れた場所からでもモニター越しに現場の「今」を監視できるのです。
また、浜松市の新冷熱技研は、産業用冷凍機のトラブルを未然に防ぐ予兆保全システムを紹介しています。電流や震度を感知するセンサーが、機械が故障する前の微細な変化をキャッチしてアラームを鳴らします。設備の突然の停止という悪夢を回避する、画期的な防衛策と言えるでしょう。
体験型研修で「つながる工場」をリアルに実感
ラボ内には研修室も併設されており、2019年12月16日の開所時点から、実際のプレス機やベルトコンベヤーの模型を使ったシミュレーションが可能です。世界各地に製造ラインがあるという設定で、遠隔地の稼働状況を一括管理する体験は、経営者に新たな気づきを与えるはずです。
出展企業の代表者たちも、この取り組みに熱い視線を送っています。アイエイアイの石田社長は、各社のノウハウを融合させ、顧客にとって最適な解決策を提示する場の重要性を説きました。競合の枠を超えた協力体制が、静岡の産業界全体を底上げしていくに違いありません。
ネットメディア編集者である私の視点では、このラボは単なる展示場ではなく、地域経済の「デジタルトランスフォーメーション(DX)」を加速させるエンジンになると確信しています。技術の導入を「コスト」ではなく「投資」へと変えるきっかけになるのではないでしょうか。
平日は予約なしで見学が可能で、展示機器も常に最新のものへとアップデートされる予定です。自社の製造ラインに課題を感じている方は、まずこのラボに足を運び、デジタルの力で現場がどう変わるのかを肌で感じてみることを強くおすすめいたします。
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