三重交通グループホールディングス(GHD)が、今、名古屋駅前という一等地で、ホテルおよび不動産事業への注力を鮮明にしています。2020年春には、ホテルを併設した新しいビルが開業予定となっており、さらに既存ホテルの全面的な改装も計画されているのです。ホテル建設ラッシュが続く名古屋において、競争力を一段と高め、増加する訪日外国人、いわゆるインバウンドの需要を取り込むことを目指していると言えるでしょう。
この積極的な投資計画の目玉となるのが、2020年4月に開業が予定されている新ビル「名古屋三交ビル」です。このビルは地上16階、地下1階建てというスケールで、低層階から中層階にかけてはオフィスフロアとなる設計です。グループ各社の機能がこのオフィスフロアに集約されることで、名古屋エリアでの事業展開をより一層、強化していく狙いがあります。また、このビルの建て替え工事は順調に進んでおり、当初は2020年6月を予定していた開業時期を、なんと2カ月も前倒しすることができたというから驚きです。
そして、この新ビルの8階から16階という高層階に出店するのが、ビジネスホテル「三交イン グランデ」です。総客室数は128室を予定しています。この出店によって、三重交通GHDの名古屋市内におけるホテル事業は、合計で5店舗、総部屋数にして約740室という大規模な体制へと拡大することになります。ホテル市場の激戦地である名古屋で、これだけ一気に客室数を増やすという決断は、同社がこの事業にかける並々ならぬ意気込みを感じさせます。
このニュースが報じられた際、SNSでは「名古屋駅前の一等地での開発は期待できる」「三重交通がインバウンドに本腰を入れるのは良い戦略」といった、前向きな反響が多く見受けられました。名古屋のビジネスや観光の拠点となる駅前で、オフィス機能の集約とホテルの新規開業を同時に行うという「複合的な戦略」は、事業シナジーを生み出し、長期的な安定収益に繋がる可能性を秘めていると私は考えます。
特に、開業を予定より繰り上げて2020年4月とできた点は、スピード感をもって市場の変化に対応しようとする企業の姿勢を示しており、高い評価に値します。競争の激しい名古屋のホテル業界で、三重交通GHDがどのような存在感を放っていくのか、今後の動向に注目していきましょう。
コメント