イスラエル発の「魔法の目」が日本へ!介護と車を救うVayyarの次世代センサー革命

暗闇の中でも、壁の向こう側でも、そこに誰がいて何をしているのかを正確に把握する。まるでSF映画のような技術が、いよいよ日本に本格上陸します。イスラエルの新鋭スタートアップ「バイアー・イメージング(Vayyar Imaging)」が、2020年末までに日本法人を設立する方針を固めました。同社は独自のレーダー技術を武器に、超高齢社会に直面する日本の介護現場や、安全性向上が急務の自動車産業へ熱い視線を送っています。

バイアー社が手掛けるのは、高周波の「ミリ波レーダー」を用いた革新的なセンサーです。ミリ波とは、30GHzから300GHzという極めて高い周波数の電波を指します。この電波は直進性が強く、多くの情報を伝送できるうえ、衣服や壁、テーブルといった障害物を透過する性質を持っています。元々は乳がんの早期発見を目的に開発されたこの技術が、今や介護や自動運転といった私たちの生活を支える不可欠なインフラへと進化を遂げようとしています。

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プライバシーを守りながら「転倒」を察知!介護現場の救世主

バイアーのセンサーが持つ最大の強みは、カメラを使わずに人の動きを可視化できる点にあります。10メートルから15メートル四方の広範囲で室内の人数や動きを把握でき、6メートル四方であれば人が転倒した瞬間まで見逃しません。電波で検知するため、部屋の明るさや家具の配置に影響を受けないのも大きなメリットでしょう。SNS上でも、「カメラによる監視は抵抗があるけれど、これならプライバシーを守りながら見守れる」と、期待の声が広がっています。

最高経営責任者のラビブ・メラメド氏は、日本の少子高齢化に伴う介護ニーズを極めて重要視しています。高齢者が転倒した際、即座にスマートフォンへ通知が届く仕組みは、人手不足に悩む介護現場の負担を劇的に軽減するはずです。私自身の見解としても、テクノロジーで「見守り」の質を向上させることは、高齢者の尊厳とスタッフの安心を両立させる最善の策だと考えます。こうしたイノベーションこそ、今の日本が最も必要としているものでしょう。

自動車安全と防災へ広がる可能性、世界が注目する120億円の資金力

バイアーの視線は、自動車の「先進運転支援システム(ADAS)」にも注がれています。これは、事故を未然に防ぐために車が周囲の状況を把握する技術のことです。日本の巨大な自動車市場は、部品メーカーである「ティア1」企業との連携を含め、同社にとって大きなチャンスとなるでしょう。さらに、土砂災害を防ぐための地滑り予知など、あらゆるモノをネットにつなぐ「IoT」技術を駆使した実証実験も進められており、その応用範囲の広さに驚かされます。

同社は2017年からソフトバンクと協業を開始しており、日本市場への定着に向けた土台を着実に築いてきました。2019年12月20日の発表によると、米大手企業などから約120億円もの巨額の資金調達に成功したとのことです。現在150人の従業員を、2020年には2倍の300人に増強し、米国や中国へも一気に攻勢をかける構えです。潤沢な資金を背景に、さらなる透過技術の開発を進めるバイアー。彼らの「目」が、世界の安全基準を塗り替える日はそう遠くないでしょう。

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