2019年12月27日、私たちは大きな時代の転換点に立っています。いよいよ幕を開ける2020年代、ビジネスや生活のあり方を根本から変えるキーワードとして「身体拡張」が注目を集めているのをご存知でしょうか。これまで人類は、眼鏡や義歯といった道具で心身を補ってきましたが、これからはテクノロジーが肉体そのものと融合し、私たちの可能性を劇的に広げていくでしょう。
SNS上では「サイボーグみたいでワクワクする」「老いるのが怖くなくなるかも」といった期待の声が溢れています。この「身体拡張」とは、デジタル技術やロボティクスを駆使して、人間が本来持っている知覚や筋力、さらには肌の質感までもを強化・補完する概念を指します。もはやスマートフォンが「記憶の拡張」となったように、次なる舞台は私たちの「肉体」そのものへと移り変わろうとしているのです。
人工皮膚が変える美と医療の常識
革新的な事例として、花王とパナソニックが共同開発した「バイオミメシスヴェール」が挙げられます。これは極細の繊維を肌に吹き付け、透明な「人工皮膚」を形成する技術です。現在は2019年12月時点の最新ケアとして、就寝中の保湿を目的として展開されていますが、そのポテンシャルは計り知れません。将来的にこの技術が進化すれば、シミやあざを一瞬で隠す「身にまとう美肌」が当たり前になるはずです。
スキンケアの常識が塗り替えられるだけでなく、火傷の治療といった医療分野での貢献も大いに期待されています。男性が日焼けした褐色の肌を「吹き付ける」だけで手に入れる未来も、そう遠い話ではないでしょう。このように、自分の身体を自由にデザインできる時代がすぐそこまで来ていることに、私は編集者として強い高揚感を覚えます。固定された容姿に縛られない自由は、多くの人を救うはずです。
サイボーグ化する日常とスポーツの融合
身体のデジタル化はさらに加速しており、爪にICチップを装着するネイル技術も登場しました。これにより、スマホを取り出さずとも「手」をかざすだけで電車に乗れる利便性が実現しています。スウェーデンでは体内へのチップ埋め込みも進んでいますが、日本では着脱可能なデバイスによる「気軽な拡張」が主流になるでしょう。顔認証のような変更困難な生体情報より、自分でコントロールできる拡張の方が心理的障壁も低いはずです。
また、物流現場で活躍する「パワードスーツ」も低価格化が進み、一般普及の兆しを見せています。これは装着者の筋力を補助する外骨格ロボットで、今後は高齢者や歩行が困難な方の生活を支える不可欠なパートナーとなるでしょう。2020年に開催されるパラリンピックでは、義足の性能向上により健常者の記録を凌駕する場面が増えるかもしれません。テクノロジーによって、障害という概念そのものが書き換えられようとしています。
私は、乙武洋匡氏が義足で歩行に挑むプロジェクトに深い感銘を受けています。これまでは「加齢=衰え」でしたが、これからは「テクノロジーの更新=能力向上」という、毎年身体をバージョンアップさせる未来が訪れます。肉体の限界を突破し、誰もが最高のパフォーマンスを発揮できる2020年代は、人類にとって最もエキサイティングな10年間になるに違いありません。
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