人工知能、いわゆるAIの技術が急速に進化する現代社会において、それを使いこなせる人材の育成は急務となっています。しかし、日本の教育現場では、最先端のIT技術を教えられる指導者が決定的に不足しているのが現状です。こうした課題を解決するため、電機大手のNECは2020年1月9日、大学や高等専門学校の教員を対象とした、実践的なAI講師養成プログラムの提供を開始すると発表しました。専門的な知識を学生へ効果的に伝えるための画期的な試みとして、教育界からも熱い視線が注がれています。
この取り組みに対して、SNS上では「理論だけでなく実務に直結する教育はありがたい」「地方の高専でも最先端のカリキュラムが学べるチャンスが増えそう」といった期待の声が多数寄せられています。一方で、「講師側の負担が大きそうなのでサポート体制が重要」という、現場を懸念するリアルな意見も見られました。指導者不足という日本の構造的な弱点に直接アプローチする施策であるからこそ、ネット上でもこれほどまでに大きな反響を呼んでいるのでしょう。
3ヶ月間でプロを育てる充実の研修体制
今回のプログラムは、単に教科書を配るだけのものではありません。東京や大阪など、全国にあるNECの8拠点を舞台として、3ヶ月間に及ぶ濃密な研修が年に2回開催される予定です。同社は今後3年間で、全国70校の高等教育機関への導入を目指しています。ここで指す「クラウド環境」とは、インターネットを経由して大容量のデータを処理するシステムのことです。受講した講師や学生は、1年間の契約期間中であれば、いつでもこの高度なデータ分析プラットフォームを実験や授業で活用できます。
教材の開発にあたっては、データサイエンス分野で国内最高峰の実績を持つ滋賀大学や横浜市立大学との共同連携が実現しました。企業のリアルな活用事例や、ビジネスへの導入プロセスが具体的に盛り込まれている点が最大の強みです。机の上の理論に終始せず、実際の社会で役立つ「生きたスキル」を教えられる教育者が育つことは、日本の産業界にとっても大きなプラスとなるはずです。こうした産学連携の動きがさらに加速し、AI教育の質の底上げにつながることを切に願ってやみません。
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