2019年12月25日、千葉県庁にて茂原市の田中豊彦市長と増田美夫市議会議長らが森田健作知事と対談し、度重なる水害への対策強化を求める切実な訴えを行いました。今回の訪問は、同年10月25日に発生した記録的な大雨による被害を受け、市民の安全を確保するための迅速な対応を求めたものです。市長は、平成以降で4度目となる深刻な浸水被害に対し、もはや一刻の猶予も許されないという強い危機感を露わにしています。
特に2019年10月25日の豪雨では、市内の中心部を含む約1200ヘクタールという広大な範囲が冠水し、市民の生活基盤を大きく揺るがしました。浸水した住宅は約3400棟にのぼり、これは平成以降で最悪の数字となっています。さらに、尊い命が失われるという痛ましい事態にまで発展しており、行政に対する住民の憤りや不安は頂点に達していると言えるでしょう。市長の言葉からも、遺族や被災者の無念を背負った覚悟が滲み出ていました。
来年の梅雨が正念場!河川改修と抜本的な治水対策の必要性
茂原市が県に提出した要望書には、災害の原因究明はもちろん、既存の「河川整備計画」を根本から見直すことが盛り込まれました。河川整備計画とは、川の氾濫を防ぐために堤防の強化や川底の掘削などを定める長期的な指針のことです。しかし、近年の異常気象による雨量は想定を遥かに超えており、これまでの基準では街を守り切れないことが露呈しました。そのため、より大規模な出水を想定したプランの再構築が不可欠なのです。
田中市長は、2020年の梅雨シーズンが到来する前に、応急的な対策を完了させるよう強く求めています。これに対し、森田知事も「抜本的な対策を直ちに検討する」と応じ、県としても重い腰を上げる姿勢を見せました。SNS上では「毎年のように浸水するのはもう耐えられない」「目に見える対策を早く進めてほしい」といった切実な声が溢れており、行政の迅速なアクションに対して厳しい監視の目が向けられている状況です。
私個人の意見としては、毎年のように繰り返される災害を「想定外」という言葉で片付ける段階は既に過ぎていると感じます。インフラ整備には膨大な予算と時間が必要ですが、人命に代えられるものはありません。今回の要望が単なる形式的な儀式に終わることなく、2020年以降の茂原市が「水害に強い街」へと生まれ変わるための確かな第一歩となることを切に願います。政治のリーダーシップが今こそ試されているのではないでしょうか。
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