毎日の家事を少しでも減らして自由な時間を増やしたいと願う現代人にとって、ロボット掃除機は手放せない存在になりつつあります。そんな中、米アイロボットの日本法人であるアイロボットジャパンが2019年7月26日から市場に投入した床ふきロボット「ブラーバ ジェット m6」が、今大きな注目を集めています。先行して普及している掃除ロボット「ルンバ」との見事な連携プレイを実現したこの新機種は、私たちが理想とする「家事の完全自動化」へ大きく近づく一歩となるでしょう。
アイロボットジャパンでマーケティング本部を率いる山内洋プロダクトマーケティング部長は、この製品が日本の生活様式を深く見つめ直して生まれたと語ります。靴を脱いでフローリングなどの床の上で直接過ごす時間が長い日本人は、世界的に見ても床のベタつきや衛生面に対して非常に敏感です。そのような綺麗好きな日本人の要望をしっかりと受け止めたアメリカの技術者たちが、課題をクリアするために英知を結集して生み出した、いわば日本発信のアイデアが詰まったお掃除ロボットなのです。
従来のモデルと比べて最も進化したポイントは、インターネットと繋がる優れた通信機能が搭載された点にあります。本体のトップ部分に埋め込まれたカメラセンサーにより、ブラーバは床を拭き掃除しながら室内の正確な間取り図を最大10フロア分も記憶していきます。この部屋の形状データは常にインターネット上の仮想保存領域である「クラウド」へ保存される仕組みです。これによって、ユーザーは手元のスマートフォン専用アプリから、特に汚れた場所を指定して集中的に掃除させることが可能になりました。
さらに、遠隔操作によってお掃除を行うタイミングや、1回の床ふきで使用する水の量まで細かく調整できるようになり、利便性が飛躍的に向上しています。こうしたハイテク機能により、仕事や外出をしている間に自宅の床がピカピカに仕上がるという夢のような生活が現実のものとなりました。SNS上でも「ルンバが埃を吸い取った後にブラーバが自動で拭き掃除を始めてくれるのが神すぎる」「家事の時間が劇的に減って自分の時間が増えた」といった絶賛の声が溢れています。
家電量販店のビックカメラでも、発売当初の売れ行きが前年の同じ時期と比べて1.5倍に跳ね上がるなど、その人気の高さは数字にも表れています。このように複数の家電がインターネットを介して相互に繋がり、人々の生活をより豊かに便利にする仕組みは「IoT(モノのインターネット)」と呼ばれ、今や家電業界の大きなトレンドです。部屋中を自律的に移動できるルンバやブラーバは、将来的に家中のスマート家電をコントロールする中心的な存在、いわば情報の仲介役へと進化していくに違いありません。
筆者としては、このブラーバの登場は単なる時短家電の域を超え、ライフスタイルそのものを変革する可能性を秘めていると感じます。これまでは人間がロボットの性能に合わせて動く必要がありましたが、これからはロボットが家庭環境を学習して人に寄り添う時代です。ただ汚れを落とすだけでなく、住まう人の心にゆとりを生み出すパートナーとして、この床ふきロボットは多くの家庭に笑顔をもたらすことでしょう。これからの進化がますます楽しみになる素晴らしいプロダクトです。
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