AI時代に消える仕事・生まれる仕事とは?2020年、個人の力が「職業」の常識を塗り替える!

2020年01月01日、私たちの働く環境は大きな転換点を迎えています。横浜市で翻訳家として活躍する上野哲也さんは、今「ポストエディター」という新たな役割に手応えを感じていらっしゃいます。これは、AI(人工知能)が生成した下訳を人間が修正・洗練させる専門職のことです。機械翻訳の精度が飛躍的に向上した現代だからこそ、文脈の微細なニュアンスを読み解く「人間にしかできない仕事」の価値が、かつてないほど高まっているのでしょう。

時代の流れとともに、人々のなりわいは常に変化し続けてきました。1964年の東京五輪前後には一般的だった「タイピスト」や「呼売人」といった職業は、現在では国勢調査の分類から姿を消しています。かつては契約書作成のプロとして重宝されたスキルも、ワープロやパソコンの普及によって日常の道具へと変わりました。技術革新は、時に残酷なほど速く、既存の「当たり前」を過去のものへと追いやる力を持っているのです。

野村総合研究所の予測によれば、日本の労働人口の約49%が将来的にAIなどで代替可能になるとされています。レジ係やバス運転手といった馴染み深い仕事も、あと20年ほどで機械に取って代わられるかもしれません。しかし、これは決して悲観すべきことではないと私は考えます。定型的な業務を機械に委ねることで、人類はより創造的で、感情の通い合う活動にエネルギーを注げるようになるはずだからです。

その象徴ともいえるのが、子供たちの憧れとなった「ユーチューバー」の存在です。2017年に将来就きたい職業ランクへ初登場すると、2019年には男子の1位に輝きました。9歳の漆原心平さんのように、自ら情報を調べ、動画編集をこなし、世界へ発信する姿は、まさに現代の「知識集約型」の働き方を体現しています。教室に数千人が詰めかける熱狂ぶりからは、新しい時代の胎動がひしひしと感じられますね。

SNS上でも「会社に縛られずに生きたい」という声が目立ちますが、その希望を叶えるインフラも整いつつあります。シンガー・ソングライターの渡部歩さんは、路上ライブからライブ配信アプリへ主戦場を移し、視聴者からの「投げ銭」で生計を立てています。特定の事務所に所属せず、個人の力でファンと直接つながるスタイルは、自由であると同時に、自分自身の価値がダイレクトに試される、厳しくもやりがいのある世界と言えるでしょう。

「現在の子供たちの65%は、今は存在しない職業に就く」という予言が現実味を帯びる中、2020年の国勢調査は社会の変容を鮮明に映し出す鏡となるはずです。副業やフリーランスが当たり前になり、既存の「職業」という枠組み自体が溶け始めています。大切なのは、変化を恐れずに自分の個性を磨き続けることではないでしょうか。組織の看板を外したとき、何ができるのか。今、私たち一人ひとりの「個の力」が問われています。

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