2020年トレンド予測!東京五輪で加速する「アスレジャー」と進化する機能性ファッションの未来

2019年はカジュアルスタイルの人気が続く一方で、伝統的なトラッドスタイルへの回帰や、環境に配慮したエシカル消費が注目を集めた激動の1年でした。早くも幕を開けた2020年、私たちの日常を彩るお洋服の流行は一体どのように変化していくのでしょうか。今回は、スタイリスト紹介サービスを展開する「ファッションパートナー」の代表であり、第一線で活躍中の小野田史さんに、これからのトレンドについてお話を伺いました。

小野田さんは、2020年7月に開幕を控える東京オリンピックの影響で、スポーツ熱がさらに高まると予想しています。その中心となるのが、運動を意味する「アスレチック」と余暇を意味する「レジャー」を掛け合わせた「アスレジャー」という着こなしです。これは、ジムで着るようなスポーティーな服を普段着に取り入れるスタイルを指します。米国のナイキやドイツのアディダスといった世界的大手ブランドから、日常に溶け込むアイテムが次々と登場するでしょう。

SNS上でも「動きやすいのにオシャレな服が増えて嬉しい」「スポーツブランドの服を着回すのが今の気分」といった声が多く、この動きを歓迎するユーザーが急増しています。かつては伸縮性や速乾性に優れた機能性の高い服に対して「実用的だけど野暮ったい」という印象を持つ方も少なくありませんでした。しかし近頃のセレクトショップには、高いデザイン性と優れた実用性を兼ね備えた優秀なアイテムが勢揃いしています。

実用的な服こそが格好いいという新しい価値観が、人々の間に定着しつつあるようです。小野田さんが今もっとも注目しているのは、欧米発のスタートアップ企業が手がける革新的なブランドです。すでに日本への上陸が決定しているスニーカーブランドの「オン」や「オールバーズ」は、最先端のトレンドに敏感な人々の間で早くも話題を呼んでいます。これらは単に見栄えを整えるだけでなく、最先端のIT技術のように機能や用途を徹底的に計算して作られている点が特徴です。

このような時代の変化の中で、既存のファッション企業にはアスレジャーの波に上手く乗る対応力が求められるでしょう。その有効な手段となるのが、異業種であるスポーツブランドとの協業です。例えば、青山商事がスポーツウェア大手のデサントとタッグを組んで革新的なスーツを開発したように、今後は驚くようなコラボレーションが次々と誕生するに違いありません。誰もが驚く斬新な組み合わせが、これからの定番になる可能性を秘めています。

日常着のカジュアル化が進む一方で、ビジネスシーンにおける従来のスーツ需要は苦戦を強いられそうです。だからといってフォーマルな装いが完全に消え去るわけではありません。一部では60万円を超えるような最高級のスーツが売れており、こだわりを持つ層からの支持は健在です。2020年は、カジュアルを楽しむ手軽さと、上質なドレスアップを堪能する特別感という、両極端な二面性を持つ二極化が一段と加速していくでしょう。

利便性と美しさを両立したアスレジャーの進化は、多忙な現代人を精神的にも肉体的にも自由にしてくれる素晴らしいトレンドだと感じます。単に流行を追いかけるだけでなく、機能性を味方につけて「なりたい自分」を表現できる服選びが、これからの時代を生きる私たちに豊かさをもたらしてくれるはずです。機能美に満ちた新しいお洋服をクローゼットに迎え入れて、自分らしいファッションの扉を開いてみませんか。

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