2020年01月04日、世界中を震撼させるニュースが飛び込んできました。米軍がイラクの首都バグダッドにて、イランの重要人物であるソレイマニ司令官を暗殺したのです。トランプ大統領自らが指示を出したとされる今回の単独行動は、米イラン間の緊張を極限まで高めています。
SNS上では「ついに第三次世界大戦が始まるのか」「トランプ氏は一線を越えてしまった」といった恐怖や困惑の声が続出しました。一方で、トランプ支持層からは「テロの脅威から米国人を守った英断だ」と称賛する声も上がり、ネット上でも議論が白熱しています。
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大統領選を見据えた強硬姿勢と「弱腰」批判の払拭
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2020年11月に大統領選挙での再選を控えるトランプ氏には、明確な政治的思惑があると考えられます。かつてオバマ前政権が主導した「イラン核合意(イランの核開発を制限する代わりに制裁を解除する国際約束)」を弱腰と批判し、自身の中東政策との違いをアピールしたいのです。
実は2019年06月に米国の無人機が撃墜された際、トランプ氏は直前でイランへの攻撃を中止していました。この対応が身内の共和党からも「弱腰」だと批判され、イランを勢いづかせる原因になったと分析されています。今回の殺害劇には、こうした国内の不満を一掃する狙いが見え隠れします。
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殺害されたソレイマニ司令官の正体とその影響
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ここで、暗殺されたソレイマニ司令官について解説しましょう。彼はハメネイ最高指導者直轄の精鋭部隊「コッズ部隊」を率い、過激派組織「イスラム国(IS)」の掃討作戦を指揮した人物です。ロシアのプーチン大統領とも面会するほどの中東における超大物であり、国民的英雄でした。
カリスマ性を誇る彼を失ったことはイランにとって甚大な打撃です。しかし、これで事態が収束するわけではありません。イラン指導部はすぐに後任を決定しており、今回の事件が「殉教者」を生み出した形となって、国内の反米意識や保守強硬派の勢いをさらに加速させる恐れがあります。
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今後の展望と日本が直面するリスクへの見解
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専門家からは、トランプ氏が全面戦争を望んでいないことを見透かされ、当面は泥沼の小競り合いが続くという見方が出ています。しかし、イランが核開発の制限を破り続ければ、隣国イスラエルとの激突など、制御不能の混乱に陥るリスクは決して否定できません。
私は、このトランプ氏の独断は極めて危険な賭けであると考えます。米イランの対立が深まれば、中東への自衛隊派遣を検討している日本にとっても人ごとではありません。対話のパイプを持つ日本政府には、武力衝突を避けるための粘り強い仲介外交が今こそ求められているはずです。
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