昨秋に日本中を熱狂の渦に巻き込んだワールドカップの興奮が、いよいよ国内のトップリーグにもやってきました。2020年1月12日に開催された注目の開幕戦では、東芝とサントリーという屈指の強豪が激突し、26対19で東芝が見事な白星発進を飾っています。客席を見渡すと多くの女性や子供たちの姿があり、これまでのラグビー界では見られなかったような新しいファン層の広がりを肌で感じる素晴らしい光景が広がっていました。
試合中には日本代表の主将を務めるリーチ・マイケル選手が豪快に突進するたび、スタンドからはお馴染みの熱い声援が鳴り響いています。彼自身もこれほど熱気のある国内リーグは初めてだと驚きを隠せない様子で、スタジアム全体の熱量はまさにあの世界大会そのものでした。SNS上でも「会場の盛り上がりが異常!」「生で観るラグビーの迫力が凄すぎる」といった投稿が相次ぎ、早くもトレンドを席巻する盛り上がりを見せています。
世界最高峰の技が激突!ファンを魅了した至高の競演
この一戦の見どころは、何と言ってもピッチ上で繰り広げられたワールドカップ戦士たちによるハイレベルな技の応酬でしょう。サントリーの松島幸太朗選手は、自身の股の下をくぐらせて真後ろにパスを出すという、海外の試合でも滅多にお目にかかれないような華麗な美技を披露してトライをアシストしました。さらにオーストラリア代表のサム・ケレビ選手が、驚異的なタックルで失点のピンチを2度も防ぐなど、守備でも世界クオリティの輝きを放っています。
一方の東芝も負けてはおらず、ニュージーランド代表のマット・トッド選手が「ジャッカル」を鮮やかに決めて見せました。このジャッカルとは、タックルによって倒れた相手選手から、立ったままの状態で瞬時にボールを奪い取る高度な専門技術のことです。相手の攻撃リズムを断ち切るこの一瞬の妙技に、客席からは大きな歓声が上がっていました。まさに世界最前線のプレーが次々と飛び出す、一秒たりとも目が離せないスリリングな展開です。
古豪復活の狼煙!東芝を勝利へ導いた伝統のパワー
昨シーズンは11位という悔しい結果に沈んだ東芝ですが、この日はかつての黄金期を彷彿とさせる圧倒的な力強さを取り戻していました。今季はボールを素早く動かす新しい攻撃スタイルも取り入れていますが、勝利を手繰り寄せたのはやはりチームの伝統芸である強固なフォワード戦です。試合開始の直後から、密集戦であるモールを起点にパワーで押し込み、リーチ選手らを中心に力技で先制のトライを奪う展開を作りました。
さらに試合の要所では、スクラムの攻防で相手の反則を誘い出すなど、肉弾戦における技術の高さが際立っています。相手を抱え上げてボールを奪い取る泥臭くもタフなディフェンスは、東芝が長年培ってきた最大の強みだと言えるでしょう。このように、新旧の戦術が見事に融合した泥臭くも美しいラグビーこそが、同チームが再び頂点へと返り咲くための大きな原動力になるはずだと私は確信しています。
サントリー側の退場処分というアクシデントはあったものの、両者が繰り広げた肉弾戦の激しさと技術の高さは、新規のファンも大満足できる極上のエンターテインメントでした。リーチ選手が試合後に語った「ラグビーをずっと好きでいてもらえるよう、毎週いい試合をしたい」という誠実な言葉には胸が熱くなります。一過性のブームに終わらせず、日本にラグビー文化を根付かせようとする彼らの挑戦を、今後も全力で応援していきましょう。
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