「やっぱりイナバ、100人乗っても大丈夫!」のフレーズで広く知られている稲葉製作所が、2020年01月15日に最新の決算予想を発表いたしました。今回の報告によると、同社の代名詞とも言える物置事業と、もう一つの柱であるオフィス家具事業の間で、明暗が分かれる興味深い動きが見え始めています。
主軸である物置の販売に関しては、前年に発生した台風被害に伴う特需の反動により、現在は少しばかり足踏みをしている状態です。さらに、製品の主材料となる鋼材価格の高止まりが利益を圧迫しており、一見すると厳しい局面を迎えているように感じられるかもしれません。
その一方で、東京都心部を中心とした企業のオフィス移転ニーズを追い風に、家具事業が非常に力強い伸びを見せています。ネット上のSNSでも「イナバのオフィス家具って実は凄く頑丈でコスパが良い」「職場のリニューアルで導入されて快適になった」といった好意的な反響が相次いでおり、一般消費者だけでなくビジネス層からの支持も急速に拡大している模様です。
大型ガレージの需要拡大と攻めの拠点増設で目指すV字回復
同社が誇る高い堅牢性は、昨今の大型製品へのトレンド変化にも見事にマッチしています。現在は従来の木造倉庫から、より災害に強く耐久性に優れた鋼鉄製の大型ガレージや倉庫へと買い替えるユーザーが急増している状況です。
こうした旺盛な需要を確実に取り込むため、稲葉製作所は営業拠点を新たに増設するという積極的な攻めの姿勢に打って出ました。物流コストの上昇という懸念材料は存在するものの、それらを物置とオフィス家具の両事業における売上増によって十分にカバーできる見込みであり、最終的には増益を確保する見通しとなっています。
筆者の視点として、今回の決算予想からは同社の優れた「変化への適応力」が強く感じられました。原材料費の高騰や自然災害による需要の変動といった外部環境の荒波を、オフィス家具の強化や大型ガレージへのシフトという戦略で見事に乗り越えようとしており、老舗ブランドでありながらも守りに入らない姿勢は、今後の株価や業績のさらなる成長を大いに期待させるものと言えるでしょう。
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