年末年始などの休日に、ただのんびりと過ごしてしまった経験を持つ方は多いのではないでしょうか。そんな何気ない日常の尊さを、驚きの設定で突きつける4コマ漫画が今、Twitter(ツイッター)などのSNS上で爆発的な話題を集めています。
漫画家でイラストレーターのきくちゆうき先生が描く「100日後に死ぬワニ」という作品が、多くの読者の心を捉えて離しません。一見すると可愛らしいワニがのほほんと暮らす様子が描かれているだけですが、読者を惹きつける最大の仕掛けが隠されています。
それは、4コマ目の欄外に記された「死まであと〇日」という無慈悲なカウントダウンです。2019年12月12日に始まった第1話の投稿は、なんと8万7千件以上の「いいね」を獲得し、瞬く間にネット上で拡散される事態となりました。
作中のワニは、漫画の結末を気にかけたり、映画館で感動して続編を待ち焦がれたりしています。さらに、入院中の友人を定期的にお見舞いして元気づけるなど、非常に優しく魅力的なキャラクターとして描かれているのが特徴です。
彼が過ごす穏やかな日々と並行して、確実に死への時間が刻まれていく様子は、多くの人々に強烈なインパクトを与えています。SNSでは「切なすぎる」「怖いけれど先が気になる」といった声が日に日に強まり、見守るファンが急増中です。
読者からは、ワニの姿に自分自身の人生を重ね合わせるという意見が届いています。普段から自分の死を意識して生きている人は少ないからこそ、100日後に自分がどうなっているかを深く考えさせられるきっかけになっているのでしょう。
作者のきくちゆうき先生は、過去にも個性的な生物が活躍する漫画「SUPERどうぶつーズ」を手掛け、若い女性層を中心に絶大な支持を集めてきました。その作品は、シュールで混沌とした世界観が大きな魅力となっています。
今回のワニの物語も、作中にツッコミ役が存在しないため、読者が自由に感想をSNSへ投稿して楽しむ余白が残されています。まさに、インターネットを通じて読者全員でリアルタイムに作品を完成させていく、現代的な文化と言えます。
誰しもに訪れる人生の終わりという重いテーマを、あえて緩い日常を通して描く手法には、深いメッセージ性を感じずにはいられません。当たり前の毎日に感謝したくなる本作は、現代を生きる私たちへの応援歌ではないでしょうか。
2020年01月15日の時点で、主人公であるワニの残された余命はあと65日となっています。この愛すべきワニが一体どのような結末を迎えるのか、日本中の読者が固唾をのんで、その運命の行く末を追っている最中です。
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