神奈川県厚木市が、小田急線本厚木駅の近くに最先端の複合施設を誕生させる「基本計画」を策定しました。2020年1月15日に発表されたこの一大プロジェクトは、これまで2つに分散していた市役所の機能を1箇所に統合し、さらに駅からのアクセスも抜群に良くなるという大変魅力的な内容です。市民の利便性を最優先に考えたこの取り組みは、これからの地方自治体が目指すべき新しい街づくりのモデルケースとして、多方面から大きな注目を集めています。
利便性の向上だけでなく、今回の計画には「行政コストの大幅な削減」という賢い戦略が隠されています。延べ床面積が約4万8700平方メートルに及ぶこの巨大な新施設には、市役所だけでなく図書館や消防本部、さらには国や県の行政機関までが集結する予定です。このように複数の施設を1つの建物にまとめることを「複合化(ふくごうか)」と呼び、建築費や管理費を抑える効果があります。単独でそれぞれ建てるよりも、建設費を約16億円も節約できる見込みです。
さらに、毎年の維持管理費も約6200万円削減できると試算されており、市民の税金がより有効に活用される形となります。このニュースに対してSNS上では、「買い物のついでに手続きができて便利になりそう」「駅チカに図書館ができるのは本当に嬉しい」といった喜びの声が続々と上がっていました。やはり日々の生活動線上にこうした公共サービスが組み込まれることは、仕事や育児に忙しい現代人にとって非常に価値が高いことだと実感させられます。
総工費は約224億円にのぼりますが、国や県の負担金を除いた厚木市の実質的な負担額は約174億円に抑えられる計画です。現在の市役所本庁舎は築50年ほどが経過しており、中央図書館が入る「厚木シティプラザ」も老朽化、つまり建物が古くなってガタが来ている状態でした。災害時の拠点としても機能する行政機関だからこそ、このタイミングでの安全な建て替えは、市民の安心安全を守るためにも避けては通れない賢明な判断と言えるでしょう。
新施設は大型のショッピングモールに隣接する形で整備されるため、お出かけのついでに立ち寄れる気軽さも魅力の1つです。市は2020年中に条例改正など施設設置に必要な手続きをスピード感を持って進める方針を示しています。今後は2025年度中の建設完了と移転を目指していくとのことで、5年後の新しい街の景色が今から非常に楽しみでなりません。駅前が活性化することで、地域全体の経済効果にも期待が膨らみます。
なお、役所が移転した後の現本庁舎の跡地には、文化施設などの移転が検討されているそうです。ただ新しいものを建てるだけでなく、役割を終えた土地をどのように再活用していくかというビジョンが示されている点も素晴らしいと感じます。駅前の一等地に生まれる新たな知と利便性の拠点が、厚木市の未来をどのように明るく照らしていくのか、今後の動向から目が離せそうにありません。
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