ドライブや日々の買い物で車をよく使う方にとって、ガソリン代の動向は家計を大きく左右する気になるニュースですよね。2020年1月16日の東京商品取引所において、ガソリンの先物価格が続けて値下がりしました。今回の下落には、海の向こうであるアメリカの動向と、私たちの身近な生活の変化という2つの大きな理由が関係しているようです。
まず1つ目の要因は、日本時間の2020年1月15日早朝に米石油協会(API)が発表した、民間の週間石油統計です。このデータによって、アメリカ国内の原油在庫が予想に反して増えていることが明らかになりました。世界的な需要に対してモノが余っている状態、つまり供給過剰の懸念が高まったため、ニューヨークの原油先物相場が取引時間外で下落に転じています。
ここで、投資に馴染みのない方向けに「先物(さきもの)取引」について簡単に解説しましょう。これは、将来のある特定の期日に、あらかじめ決めた価格で商品を売買することを約束する仕組みです。今回は世界的な指標であるニューヨークの原油先物が値下がりしたことで、東京の市場でも連鎖的に原油やガソリンの価格が引き下げられる結果となりました。
さらに、日本の国内事情もこの値下がりに拍車をかけています。年末年始の帰省ラッシュや1月の3連休といった、自動車の利用が急増する「需要期」が無事に終了しました。市場関係者からは、お出かけの機会が減る「不需要期(ふじゅようき)」、いわゆる消費が落ち込む季節に突入したことが、価格を下げる要因になったとの声も聞かれます。
SNS上でもこのニュースは注目を集めており、「最近ハイオクが高かったから少しでも安くなるのは嬉しい」「冬場は暖房代もかさむので、ガソリン代が下落トレンドになるのは大歓迎」といった、ドライバーたちの安堵の声が目立ちます。世界情勢の緊迫化による原油高を心配していた人々にとって、今回の続落はポジティブに受け止められている印象です。
私個人の意見としては、今回のガソリン下落は一時的な安心材料にはなるものの、決して楽観視はできないと感じています。なぜなら、中東地域などの地政学的リスクや為替の変動次第で、エネルギー価格はすぐに跳ね上がる脆さを孕んでいるからです。生活防衛のためにも、私たちは日頃からエコドライブを意識しつつ、市場の動向を冷静に見守る必要があるでしょう。
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