JAXA「あかつき」金星探査成功の裏に熱い友情あり!気象庁長官と宇宙科学者が誓ったリベンジの軌跡

大学時代の出会いが、生涯にわたる最高のライバルであり戦友へと変わるドラマのような物語をご存じでしょうか。今回ご紹介するのは、現在の気象庁長官である関田康雄氏が明かした、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の中村正人教授との知られざる交遊録です。東京大学の地球物理学科で机を並べたお二人の絆は、SNSでも「まるでお互いを支え合う少年漫画の主人公たちのようだ」と、大きな感動の渦を巻き起こしています。

お二人の出会いは学生時代の実験授業にまで遡ります。中村氏は当時から職人気質な一面を持っており、周囲を驚かせるエピソードには事欠きません。共同実験の最中、わずかな計測データを集めただけで「もう結果は見えた」と、突然片付けを始めてしまったのです。レポートが書けずに困り果てた関田氏は苦笑いするしかありませんでしたが、その妥協を許さない真っ直ぐな姿勢に強く惹かれ、自然と距離が縮まっていきました。

そんなお二人の関係性が試される試練の時が、約30年の歳月を経た2010年に訪れます。JAXAのプロジェクトマネージャーとして金星探査機「あかつき」の軌道投入に挑んだ中村氏でしたが、通信異常により計画は無念の失敗に終わりました。探査機を目的の天体を周回するルートに乗せる「軌道投入」という専門技術は、極めて精密な計算と制御が求められる宇宙探査の最難関ミッションの一つなのです。

奇しくも同じ時期、気象庁の地震津波監視課長を務めていた関田氏も、チリ地震における津波予測が結果的に過大となってしまい、会見で謝罪に追われる日々を過ごしていました。テレビの画面越しに悔しさを滲ませる親友の表情を見た瞬間、関田氏の脳裏にはあの大学時代の破天荒な実験風景が鮮やかによみがえったそうです。

「彼なら絶対に次はやってくれるはずだ」という確信は、絶望の淵にいた関田氏自身の心にも不思議な活力を与えてくれました。お互いの存在が苦境を乗り越えるエネルギーとなり、中村氏はその後に見事「あかつき」を金星軌道へ滑り込ませる快挙を成し遂げます。これに呼応するかのように、関田氏も気象庁のトップである長官へと登り詰めました。

還暦を迎えた現在も、中村氏にとって金星探査は私たちの地球をより深く知るための通過点に過ぎないといいます。このように、困難に直面しても決して歩みを止めない生涯の友を持つことは、何にも代えがたい人生の財産ではないでしょうか。互いを高め合いながら未来へ突き進むお二人の挑戦からは、大人の青春とも呼べる気高き情熱がひしひしと伝わってきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました