東南アジアからの観光客誘致に向けて、日本の鉄道カルチャーが海を渡ります。九州運輸局とJR九州は、2020年2月上旬にフィリピンのマニラで開催される同国最大級の国際旅行博覧会「トラベルツアーエクスポ(TTE)」への出展を決定しました。現地に特設ブースを構え、日本の強みである列車の旅を大々的にアピールする構えです。
この背景には、日韓関係の冷え込みによる韓国人旅行者の激減という深刻な課題が存在しています。これまでのインバウンド(訪日外国人旅行)市場を見直し、新たな顧客層を開拓することが急務となりました。そこで白羽の矢が立ったのが、経済成長が著しく、日本への旅行熱が高まっているフィリピンなのです。
今回の舞台となる「TTE」は、旅行業界関係者から一般の旅行好きまで約12万人もの人々が詰めかける一大イベントです。実は、九州運輸局がこの博覧会に参加するのは今回が初めての試みとなります。「観光列車をはじめとする、九州ならではの鉄道旅行の奥深さを知ってほしい」と、関係者も並々ならぬ意気込みを語っていました。
ネット上では「独自のD&S列車(デザイン&ストーリー列車)は絶対に海外ウケする」「これを機にアジア全域から九州に人が集まってほしい」といった応援の声が続出しています。単なる移動手段ではなく、乗ること自体が目的になる日本の「観光列車」は、フィリピンの方々の目にもきっと新鮮で魅力的に映るはずです。
私自身、この戦略は非常に時宜を得た素晴らしい挑戦だと感じています。一つの国に依存しないリスク分散の観点からも、東南アジア市場の開拓は不可欠でしょう。豪華な内装や車窓の絶景、美味しい駅弁といった「九州でしか味わえない体験」が現地でどう評価されるのか、今後の展開から目が離せません。
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