2020年01月20日に第201通常国会が幕を開け、永田町にはピンと張り詰めた緊張感が漂っています。今回の国会は、今後の日本を左右する重要法案や巨額の予算を巡り、与野党の思惑が激しくぶつかり合う濃密な150日間になるでしょう。延長なしのスケジュールでは2020年06月17日に閉会を迎える予定ですが、その直後には東京都知事選や東京五輪といった国家的大イベントが控えており、一歩も引けないタイトな戦いが展開されそうです。
ネット上のSNSでも「いよいよ国会が始まった」「国民のための議論をしてほしい」といった期待の声が上がる一方で、山積する問題への不安を口にする投稿も目立っています。世間の関心度が非常に高いこの国会において、政府・与党が最優先課題として掲げているのが、前年に猛威を振るった自然災害の復旧や景気を下支えする経済対策です。これらを盛り込んだ総額4兆4722億円にのぼる2019年度補正予算案の速やかな成立に向けて、全力で舵を切っています。
これに対する野党側は、攻勢の手を緩める気配がまったくありません。特に世間を騒がせているのが、カジノを含む統合型リゾート、いわゆるIR(インテグレーテッド・リゾート)への参入を巡る贈収賄事件です。民間企業から不正な利益を受け取ったとされるこのスキャンダルに対し、野党は計画そのものを一度ストップさせるための法案を提出する構えを見せており、SNSでも「徹底的に真相を究明すべきだ」という厳しい意見が飛び交っています。
さらに、昨秋から物議を醸している「桜を見る会」の問題も、引き続き大きな火種となるでしょう。招待者名簿の破棄や管理体制が、国の重要書類の扱い方を定めた公文書管理法に抵触していることが発覚したため、野党は菅義偉官房長官の責任を厳しく追及する方針です。税金が使われるイベントの不透明な運用に対しては、有権者の間でも「うやむやにしてほしくない」という不信感が根強く残っており、激しい論戦が繰り広げられると予想されます。
このように対決姿勢が際立つ国会ですが、私たちの生活に直結する重要な法案も52本提出される予定です。政府は社会保障の担い手を広げる目的で、中小企業のパート労働者が厚生年金に加入しやすくなる年金改革法案の成立を目指しています。厚生年金とは、会社員などが国民年金に上乗せして支払う公的年金のことで、将来の受給額が増えるメリットがあります。働く人々の老後の安心を守るためにも、前向きで現実的な議論がなされるべきではないでしょうか。
もう一つの注目は、次世代の高速通信規格である「5G」のネットワーク整備を後押しする新しい法律の導入です。5Gとは、これまでの4Gに比べて通信速度が劇的に速くなり、多くの機器を同時に接続できる技術を指します。産業のデジタル化を推し進める上で必要不可欠なインフラであり、世界的な開発競争に遅れないためにも早期の整備が望まれます。批判すべき点は厳しく追及しつつも、未来への投資となる法案の審議は速やかに進めてほしいものです。
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