東京大学が2019年4月から販売を開始しているデザイン性の高い文房具シリーズ「UTokyo Go(ユーティーオーキョー・ゴー)」が、SNSを中心に静かな話題を呼んでいます。電子機器が手放せない現代の学習・研究スタイルに溶け込むよう、PCやスマートフォンといったデバイスのそばに置いても美しく映える、シンプルかつ洗練されたデザインが最大の特徴だと言えるでしょう。このシリーズは、東大の研究成果を活かした高単価な商品が多い中、お土産や記念品として気軽に手に取れるような価格帯を目指して企画されたものです。
第1弾として発売されたノートと消しゴムに続き、2019年6月には鉛筆もラインナップに追加されました。「黒や金色の縁取り」が施されたノートは、まるでスマートフォンの枠を連想させるようなモダンな佇まい。このシリーズ名に込められたのは「東大は社会に開かれている」というメッセージです。特に目を引くのは、ブランドロゴである「G」の右上部分に添えられた小さな「o」で、温度を示す「℃」のようにも見えます。企画を担当された社会連携部の渡辺留美子さんは、このデザインについて「目にした人が色々な解釈をしてSNS(交流サイト)で広げてもらえれば」と、情報拡散への期待を込めたコメントを残されています。
デザインのこだわりと商品の独自性
デザインは外部に委託され、東大生産技術研究所の川添善行准教授が監修を務めるなど、開発には東大が誇る知見が活かされています。文房具のプロである大学生協が日常生活用品を取り扱うのとは一線を画し、東大は記念品としての価値を高めることに注力しているのです。ノートは黒色が650円、金色は金箔を使用しているため750円とやや割高ですが、特に女性からの人気が高いそうです。このノートのユニークな点は、両面が表紙になっており、裏表や縦横の向きを気にすることなく、自由な発想で書き込めるように設計されている点でしょう。
また、パソコンや多機能携帯端末を意味するタブレットでの作業が増える中で、仕事や研究のひらめきを瞬時に書き留めることができるよう、持ち運びやすいコンパクトなサイズ感も追求されています。さらに、2019年6月に発売された鉛筆(5本入りで950円)は、一般的な六角形ではなく、断面が五角形という珍しいデザインを採用しています。このシンプルな美しさと、随所に盛り込まれた実用性や遊び心こそが、「UTokyo Go」シリーズが多くの人々の関心を集める理由だと私は考えます。単なる大学グッズにとどまらない、現代のライフスタイルに寄り添う一品です。

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