私たちの日常に欠かせない、あたたかいお風呂の文化を築き上げた先駆者が旅立ちました。給湯器大手「ノーリツ」の創業者である太田敏郎(おおた・としろう)氏が、2020年1月15日に肺炎のため92歳でこの世を去ったことが分かりました。葬儀は近親者で営まれ、後日にお別れの会が開かれる予定ですが、詳細な日程はまだ決まっていません。喪主は長女の高橋順子(たかはし・じゅんこ)さんが務められます。
太田氏は1951年にノーリツの前身である「能率風呂工業」を設立し、「お風呂は人を幸せにする」という熱い信念のもとで日本の入浴環境を劇的に進化させました。当時としては画期的だった、お湯が沸くとブザーで知らせる「能率風呂」の開発は、主婦の家事負担を大きく軽減する歴史的な大発明となったのです。戦後の復興期から高度経済成長期にかけて、日本の家庭に快適なバスタイムを普及させた功績は計り知れません。
今回の悲報を受け、SNS上では「毎日温かいお湯に浸かれるのは太田さんのおかげです」「ノーリツの給湯器でお風呂が沸いたときのメロディを聴くと、いつも実家のような安心感を覚えます」といった、感謝と哀悼のコメントが相次いで寄せられています。多くの人々が、同社の製品を通じて家庭の温もりを感じてきたことが伝わってきます。一人の起業家が遺した情熱は、今もなお日本中の浴室で生き続けていると言えるでしょう。
同社が世に送り出した革新的な給湯器(きゅうとうき)とは、水に熱を加えて瞬時にお湯へと変え、台所や浴室へ供給する機器のことです。太田氏はこの技術を徹底的に磨き上げ、日本の「お風呂文化」を文化的な象徴にまで押し上げました。生活の質を根本から変えたその手腕は、現代のモノづくり精神の原点として語り継がれるべきだと強く感じます。心からの感謝を込めて、偉大な創業者のご冥福をお祈りいたします。
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