不二越の2019年11月期決算を徹底分析!ベアリング苦戦もロボット・工具が輝く未来戦略

総合機械メーカーの雄である不二越が、激動の市場環境の中で次の一手を模索しています。同社の2019年11月期における連結営業利益は、前の期と比べて約1割減少した135億円程度にとどまった見通しです。この営業利益とは、本業で稼ぎ出したピュアな儲けを示す指標であり、企業の基礎体力を表します。今回は自動車市場の冷え込みが直撃し、主力の部品供給が逆風にさらされる形となりました。

売上高に関しても、1パーセントほど減少して2500億円前後になった模様です。特にブレーキがかかったのは、自動車の回転部分を滑らかに支える「ベアリング(軸受け)」と呼ばれる基幹部品でした。さらに、油圧の力で機械を動かす油圧機器も、工作機械の需要低迷や水害による建設機械工場の生産調整が響いています。生産効率を高めるコスト削減の努力だけでは、この世界的な市場の減速をカバーしきれなかったのが現状でしょう。

しかし、ここで終わらないのが不二越の強さです。SNS上では「ドリルやロボットの技術力が底堅い」「逆境でも新製品で巻き返す姿勢は見事」といった前向きな反響が相次いでいます。実際に工具事業では、材料を自社で製造し、刃の形を極限まで工夫したことで寿命を従来の2倍に伸ばした画期的なドリルを投入しました。この圧倒的な付加価値が評価され、ものづくりの現場から注文が殺到しているのです。

さらに、電子部品の組み立てに活躍する小型の産業用ロボットも、半導体市場の回復を背景に極めて堅調な動きを見せています。結果として、ロボットや工具を内包する機械工具部門は、為替の変動リスクをはねのけて増収増益を達成したとみられます。筆者は、目先の減益に一喜一憂する必要はないと考えます。厳しい構造改革の中で、次世代の成長エンジンとなる高付加価値製品が育っている証拠であり、同社の未来は明るいと確信しています。

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