新国立劇場バレエ団が魅せた新春の衝撃!日本初演『DGV』が描き出す超高速の旅と興奮のステージを徹底レポート!

新しい1年の幕開けにふさわしい、胸が高鳴るような素晴らしい舞台が届けられました。新国立劇場バレエ団による新春恒例のオムニバス公演が、2020年1月11日から2020年1月13日まで新国立劇場で開催され、多くの観客を魅了したのです。今回のハイライトは何と言っても、日本で初めて披露された『DGV』という作品でしょう。総合芸術としての完成度が極めて高く、バレエ団に新たな息吹を吹き込む記念碑的なレパートリーの誕生となりました。

この作品のタイトルは、ずばり「超高速のダンス」を意味しています。フランスが誇る高速鉄道の新しい路線がスタートしたことをお祝いするために、現代音楽家のマイケル・ナイマン氏が作曲した『MGV』という楽曲がベースになりました。これに、世界的な大ヒットミュージカルの演出などでも引っ張りだこである、気鋭の振付家クリストファー・ウィールドン氏が躍動感あふれるステップを授けたのです。

舞台の根底に流れるテーマは「旅」そのものと言えます。ナイマン氏が紡ぎ出す音楽には、まるで列車が猛スピードで快走していくような心地よいリズムが刻まれていました。客席に座っているだけで、劇場の外の世界へと連れ出されるような感覚に陥ります。窓の外を瞬く間に通り過ぎていく美しい景色が、音の粒となって目に見えるかのように鮮やかに浮かび上がってくる演出は見事の一言に尽きるでしょう。

作品の中では、4つの異なるエリアを象徴する男女のペアが順番に姿を現します。音楽が持つ独特のスピード感と同調するように、細かくステップを刻んだかと思えば、今度は流れる音を置き去りにするほど優雅に宙を舞うのです。このように緩急をつけた表現によって、日常の忙しさから解き放たれた解放感や、どこまでも広がる自由な夢の世界が見事に描き出されていきました。

SNS上でも「これまでにない疾走感に鳥肌が立った」「ダンサーの身体能力の高さに圧倒された」といった熱い声が続々と寄せられています。特に、洗練された大人の女性としての輝きを放った本島美和さんのキレのある動きや、高く持ち上げられた瞬間に圧倒的な浮遊感を表現した米沢唯さんの美しさは格別でした。それぞれのダンサーが異なるアプローチで旅の魅力を提示してくれたと感じます。

主役たちの個性をさらに大きなエネルギーへと増幅させたのが、総勢16名のダンサーによる群舞、いわゆる「コール・ド・バレエ」の存在です。彼らが一糸乱れぬ動きを見せることで、ただの物理的な移動だったはずの旅が、いつの間にか私たちの心を躍らせる冒険旅行へと姿を変えていきました。主役と群舞が一体となることで、劇場全体が1つの生命体のように脈打つ感覚を覚えます。

物語の終盤、客席の脇に設置された打楽器が激しく鳴り響き、全員による圧巻のフィナーレへと突入しました。この視覚的にも聴覚的にもサプライズに満ちた演出により、観客の興奮は最高潮に達します。最後は静かに舞台が暗転し、まるで列車が終着駅を通り越して、未知の惑星にまで到達してしまったかのような余韻を残しました。出演者全員が一体となって勝ち取った、素晴らしい大成功のステージです。

今回の公演では他にも、クラシック・バレエの基礎を築いたジョージ・バランシン氏が手がけた『セレナーデ』や、華やかな男女ペアの踊りである『ライモンダ』『海賊』のパ・ド・ドゥも披露され、新春にふさわしい贅沢な時間となりました。伝統を大切にしながらも、現代的な新しい表現に果敢に挑戦し続ける新国立劇場バレエ団の姿勢には、いちファンとして深く感銘を受けますし、今後の進化からも目が離せません。

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