AOKIがオーダースーツ専門店から異例の撤退!市場拡大の裏に潜む苦戦の理由と今後のトレンド

ビジネスパーソンの勝負服として根強い人気を誇るオーダースーツですが、業界大手に大きな動きがありました。紳士服量販店大手のAOKIは、2020年1月23日にオーダースーツ専門ブランド「Aoki Tokyo」の事業から全面撤退することを公式に発表したのです。

このブランドは、既製品のスーツとは異なり、一人ひとりの体型に合わせて仕立てる「オーダースーツ」の専門店として誕生しました。既存の店舗でオーダーメイド事業が非常に好調だったことを受け、満を持して2019年3月から東京都内に3店舗を次々とオープンさせていた経緯があります。

自分の体型に完璧にフィットする一着をリーズナブルに作れる利便性が注目を集め、順調に見えた船出でした。しかし、ブランド展開を開始してから1年も経たないうちに、収益化の見通しが立たないという厳しい現実に直面し、今回の迅速な撤退判断に至った模様です。

ネット上やSNSでは、この突然のニュースに対して驚きの声が広がっています。「手軽に本格的なスーツが作れると期待していたのでショック」という惜しむ声がある一方で、「既存店でも質の高いオーダーができるから、専門店化する必要はなかったのでは」といった冷静な分析も見られました。

独自のサイズデータを用いてオンラインでも注文を完結できる仕組みは魅力的でしたが、競合他社がひしめく大都市圏での顧客獲得競争は想像以上に激しかったと推測されます。店舗を維持するためのコストが、見込み客の獲得スピードを上回ってしまったのでしょう。

ファッションの多様化が進む現代において、今回のスピード撤退は攻めの姿勢の裏返しとも評価できます。苦戦が予想される分野に固執せず、好調な既存店でのオーダー事業へと経営資源を集中させる同社の決断は、激動のビジネス界を生き抜くために賢明な選択と言えるのではないでしょうか。

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