洋上風力発電の救世主?ビューローベリタスが仕掛ける「プロジェクト認証」が日本の再エネを加速させる理由

地球に優しいエネルギーへの関心が世界中で高まる中、日本の風力発電業界に大きな動きがありました。建築物などの検査や認証でおなじみのビューローベリタスジャパン(横浜市)が、2020年1月中にも風力発電の認証事業に本格参入します。

全電力における風力発電の割合が1%未満に留まる日本ですが、政府は2030年までに再生可能エネルギーの比率を22%から24%に引き上げる高い目標を掲げています。この追い風を受け、同社は特に海の上に風車を建てる「洋上風力発電」の審査需要が今後爆発的に増えると予測しているのです。

SNS上でも「これからの日本のエネルギー政策に欠かせないステップ」「洋上風力が普及するための大きな後押しになりそう」と、未来のグリーンエネルギー転換に対する期待の声が数多く寄せられています。

今回の参入における最大の注目点は、設計から製造、さらには設置に至るまでを総合的に審査する「プロジェクト認証」を開始することです。この認証は、強風に耐えられる設計であるかという書類上の確認だけでなく、巨大な風車を現場へ運搬する際の安全性や試運転の様子までをプロの目で厳しくチェックします。

さらに同社は、経済産業省が推奨する「ウインドファーム認証」のスタートも計画しています。これは風車やその土台となる構造物の強度が、設計段階で安全基準を満たしているかを公的に証明する制度のことで、今後の発電事業者にとって重要な指標となるでしょう。

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グローバルな知見が日本の安全を守る

ビューローベリタスは19世紀にフランスで船舶の検査機関として誕生し、現在は世界140カ国に拠点を持つ歴史ある企業です。2018年12月期の日本法人の売上高は132億円に達しており、国内ではビルの建築確認などを得意としてきました。

現在は風力発電を開始する前に、その場所の風速や風向きを測定する「風況観測塔」の建築確認業務などを先行して進めています。これからはフランスの高度な政府系認定機関からお墨付きを得た本国の専門スタッフが、数年におよぶ審査を直接担当する体制を整えます。

これまで日本国内には、このような大規模で網羅的な認証をワンストップで行える事業者がほとんど存在しませんでした。実績豊富な外資系大手の参入は、遅れがちだった日本のインフラ整備のスピード感を劇的に変える可能性を秘めています。

この手厚い認証を得ることは、事業者にとって損害保険の申し込みがスムーズになるという実利的なメリットもあります。保険会社側も、第三者による徹底的なリスク管理の証明があることで、安心して巨額の補償を引き受けられるためです。

筆者は、このプロジェクト認証の普及こそが、日本で洋上風力発電を爆発的に普及させる鍵になると確信しています。地震や台風が多い日本だからこそ、世界基準の厳しい安全審査が浸透することは、産業の健全な発展と私たちの安心な暮らしに繋がるはずです。

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