アイスに賞味期限は必要?明治が「エッセルスーパーカップ」などで期限表示を開始する背景と食品ロスの課題に迫る!

普段私たちが何気なく楽しんでいるひんやり甘いアイスクリームに、大きな変化が訪れようとしています。乳製品大手の明治は、これまで記載されていなかった市販のアイスクリーム製品への賞味期限表示を、2020年6月から順次スタートすることを決定しました。

さらに同社は、2021年4月までにはすべての市販アイス製品へとこの取り組みを拡大する方針です。定番の「明治 エッセル スーパーカップ」シリーズをはじめ、パッケージの裏側に製造から最長で24カ月となる期限が刻まれることになります。

インターネット上ではこの発表に対して、「いつまで食べられるか不安だったから嬉しい」「冷凍庫の奥に眠っていたアイスを食べる目安になる」といった歓迎のコメントが数多く寄せられ、大きな反響を呼んでいる状況です。

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なぜ今まで書かれていなかった?法律の仕組みと消費者の本音

実は、アイスクリーム類はマイナス18度以下で適切に保存すれば品質の劣化が非常に少ないため、消費者庁の「食品表示基準」というルールによって賞味期限の表示を省略してもよいと定められています。これが今までの常識でした。

しかし、明治に寄せられる期限に関する問い合わせは、2019年度には2017年度と比べて35%も増加する見込みとなっています。時代の変化とともに、食の安全性を目に見える形で確認したいというニーズが高まっているのでしょう。

実際に同社が2019年11月に実施した消費者調査でも、全体の67%もの人々が「賞味期限を表示してほしい」と回答しました。今回の決断は、こうした現代の消費者の切実な不安や本音に寄り添った、極めて誠実な対応であると感じられます。

安心の裏に潜む「フードロス」という新たな壁にどう挑むか

その一方で、期限を設定することによるデメリットも懸念されています。日付が印字されることで、まだ十分に食べられる製品が店頭や家庭で期限切れとして扱われ、廃棄されてしまう「フードロス(食品廃棄)」のリスクが高まる点です。

食べられる食品が捨てられるフードロスは、深刻な社会問題となっています。これに対して明治は、生産と販売の連携を強めて適正な在庫管理を行うほか、福祉施設などへ食品を寄付する「フードバンク」との協力を掲げています。

消費者の「安心」を守ることと、環境への優しさを両立させるこの挑戦は、これからの食品業界のあり方を占う重要な試みです。企業と私たちが手を取り合い、持続可能な食の未来を築いていく姿勢が今こそ求められています。

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