安倍晋三首相によるソーシャルネットワーキングサービス、いわゆるSNSを使った情報発信が世間の注目を集めています。写真や動画を用いたアプローチはこれまでの外交政策の紹介に留まりません。最近では若年層から絶大な支持を得ている著名人との華やかな交流や、熱気あふれるスポーツ観戦の様子が頻繁に投稿されています。こうした親しみやすい投稿の数々が、若い世代の心をしっかりと掴んでいるようです。
実際にインターネット上でも大きな反響を呼んでいます。2020年1月13日、中東を訪問中だった首相は、新成人へ向けた1分弱のお祝いメッセージ動画を現地からツイッターへ投稿しました。「新しい時代に一人ひとりの花を大きく咲かせられる日本にしたい」という温かい呼びかけは、瞬く間に拡散されます。再生回数は125万回を突破し、約1万件ものリツイートを記録しました。
SNS上では「総理から直接メッセージが届くなんて感動した」といった好意的な声が上がっています。その一方で「若者を意識しすぎているのではないか」という冷静な意見も見られ、議論が白熱している状況です。このように国民が直接意見を交わし合えるのも、現代のデジタル社会ならではの光景と言えるでしょう。報道機関を通さないストレートな発信は、確実に視聴者へ届いています。
2019年12月31日に投稿された1年を振り返る動画では、約60秒のうち3分の1の時間を外交シーンに割り当てました。アメリカのトランプ大統領の来日や、主要国首脳会議であるG20大阪サミットの様子をテンポよくまとめ、自身の指導力をアピールしています。メディアの取材が限られる中で、自らトランプ氏とのゴルフ中にツーショット写真を撮影して投稿するなど、その徹底ぶりには驚かされます。
さらに、この動画の冒頭では人気アイドルのTOKIOや嵐といった有名人との交流シーンが惜しみなく披露されました。ラグビーワールドカップ日本代表の選手たちを労う熱い投稿も、若者の共感を呼んでいます。首相がここまでSNSに注力するのは、過去の苦い経験があるからでしょう。2007年8月の第1次内閣末期には、若年層の支持離れに苦しんだ歴史があります。
しかし2017年11月の第4次内閣発足以降は、18歳から29歳の支持率が約60%という高い水準を維持しています。これこそが現在の安定した政権基盤を支えているのです。一国のリーダー自らが緻密な戦略を持ってデジタルツールを駆使する姿勢は、現代の政治マーケティングとして非常に理にかなっています。今後どのようなバズる投稿が飛び出すのか、その動向から目が離せません。
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