毎日の通勤やお買い物に欠かせない軽自動車ですが、狭い駐車場でのバック運転にヒヤリとした経験を持つ方は多いのではないでしょうか。そんなドライバーの不安を解消すべく、マツダは人気の軽自動車「フレア」を一部改良し、2020年1月25日に装いも新たに発売しました。今回のマイナーチェンジにおける最大の注目ポイントは、毎日の安心感を劇的に高めてくれる先進の安全運転支援システムのアップデートにあります。
これまで前進する時だけ作動していた障害物の検知・警告システムが、ついに後退時にも対応いたしました。これは車体に搭載されたセンサーが壁などの障害物を察知し、ぶつかりそうになると音で危険を知らせてくれる便利な機能です。さらに、高齢者ドライバーを中心に悲しい事故の原因として社会問題化している、アクセルとブレーキの踏み間違いによる急発進を抑制する機能も、バックの際にしっかりと作動する仕組みへと進化しました。
SNS上では「ペダルの踏み替えに焦ることがあるから、後ろにも効くのは本当にありがたい」「コンパクトな軽自動車にこそ、こうした全方位のガードが必要」といった歓喜の声が早くも相次いでいます。このように全方向への安全性が強化されたフレアの車両本体価格は、128万400円から154万4400円に設定されました。日々の安心をこの価格帯で手に入れられるのは、非常にコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。
さらに注目したいのが、目に見えないエンジン内部の構造に施されたエコな改良です。今回の変更では、燃料をエンジン内に送り出す「燃料噴射装置(インジェクター)」の数が、なんと1気筒あたり1つから2つへと倍増しました。これはデュアルインジェクターと呼ばれる技術で、ガソリンをこれまで以上に細かな霧状にして効率よく燃焼させる効果を持っています。その結果、無駄な燃料消費が抑えられるようになりました。
新旧で測定方法の基準が異なるために具体的な数値での比較は公表されていませんが、実質的な燃費性能が向上しているのは確実です。ちなみに、この「フレア」というモデルはスズキからOEM供給、つまり他社ブランドの車両をマツダ仕様として仕入れて販売している車になります。ベース車の持つ優れた基本性能はそのままに、マツダらしいきめ細やかなサポート体制で乗れる点が、このクルマの隠れた魅力となっています。
自動車の安全技術は、今や普通車だけでなく軽自動車にまで高い水準で求められる時代が到来しました。これまでは「前方のうっかり」にばかり目が向けられがちでしたが、日常で最もプレッシャーがかかる後退時のリスクをここまで低減してくれる今回の改良は、まさに大英断です。これからの時代に求められるサポカーの理想像を具現化した新型フレアは、大切な家族を乗せて走るすべての人におすすめしたい1台と言えます。
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