2020年3月14日、米国のラスベガスにて東南アジア諸国連合(ASEAN)と米国による特別な首脳会合が開催される予定です。この度、ASEAN加盟国の中でベトナム、ラオス、シンガポール、カンボジア、タイの5カ国が、首脳レベルで出席することを決定しました。親中姿勢で知られるカンボジアが参加を表明したことは、国際的にも大きな驚きを持って受け止められています。
SNS上では「米国の関与が強まることで地域のパワーバランスがどう変化するのか」「大国間の板挟みになるASEANの立ち回りが気になる」といった声が上がっており、関心の高さが伺えます。確かに、世界的な影響力を持つ米国と中国との間で、各国がいかに自国の利益を守り抜くかは、現代の国際政治において非常に重要なテーマといえるでしょう。
南シナ海問題と米国の存在感
今回の会合において、最大の焦点となっているのが南シナ海をめぐる情勢です。ご存知の方も多いかもしれませんが、この海域は中国が人工島を造成して軍事拠点化を進めており、周辺国との摩擦が絶えません。特にフィリピンのドゥテルテ大統領が今回は欠席する意向を示すなど、各国が抱える事情は実に複雑です。
ところで、専門的な文脈でよく語られる「軍事拠点化」とは、領有権争いがある地域に滑走路やレーダー施設を建設し、実効支配を強化することを指します。これに対し、米国には南シナ海の安全保障に関与してほしいと願うASEAN諸国からの期待が根強く存在します。今回の会合は、単なる「人材開発協力」という名目以上に、この地域の安定を維持するための重要な対話の場となるはずです。
トランプ政権とASEANの距離感
実は、前回の2019年11月にタイのバンコクで開かれたASEAN関連の会議では、トランプ米大統領が2年続けて欠席したことが話題となりました。そのため、今回ラスベガスに首脳を招くという米国側の動きを「本腰を入れた姿勢の表れ」と歓迎する声もあれば、慎重に見極めようとする意見も交錯しています。
私個人としては、どの国とどのような関係を築くのかが、ASEAN諸国の未来を左右する岐路にあると感じます。大国間の激しい対立が続く今、対話を通じて解決の糸口を探る試みは評価されるべきでしょう。結果がどうあれ、この会合が平和的な地域秩序の構築に向けた一歩となることを、強く期待しております。
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