松屋の「ごろチキ」が快進撃!業績大幅増の裏側に迫る戦略と人気の秘密

2020年2月3日、松屋フーズホールディングスが発表した2019年4月から12月までの連結決算において、驚異的な成長が明らかになりました。なんと純利益は前年同期比で43%増の26億円を達成しています。牛丼業界で確固たる地位を築く同社が、なぜこれほどの躍進を遂げられたのでしょうか。その背景には、消費者の心を掴む巧みな商品戦略と、外食産業の悩みの種であるコスト管理の成功がありました。

好業績の大きな立役者となったのは、期間限定で販売された「ごろごろ煮込みチキンカレー」の人気です。SNS上でも「このカレーは伝説」「松屋に来たら絶対に頼む」といった熱烈な声が相次ぎ、高い集客力を発揮しました。また、12月から定番メニューに加わった「創業ビーフカレー」のような、単価の比較的高いメニューが選ばれたことも、客単価を前年同期比で2%押し上げる要因となりました。

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客数増とコストコントロールの妙

驚くべきことに、消費増税の影響は軽微だったようです。既存店の客数は前年同期比で3%増加しており、価格以上の価値を顧客が認めている証拠と言えるでしょう。さらに、トンカツ専門店である「松のや」の店舗網を前年より15店舗増やしたことも、全体の増収を後押しする大きな柱となりました。私自身、松屋の攻めの姿勢にはいつも驚かされますが、現場のオペレーションとニーズが完璧に噛み合っている印象を受けます。

利益面では、営業利益が前年同期比60%増の48億円という結果です。ここで重要となるのが「固定費の負担軽減」です。売上が伸びることで、工場などにかかる一定のコストが売上全体に占める割合が下がり、利益効率が劇的に改善しました。人件費上昇という外食産業共通の課題も、販売増による効率化で見事にカバーしています。売上高営業利益率が2ポイント改善した事実は、企業努力の賜物ではないでしょうか。

なお、2020年3月期の通期予想は据え置かれていますが、売上高は前期比6%増の1041億円、純利益は41%増の31億円を見込む強気な姿勢です。単なる牛丼店を超え、カレーやトンカツといった多様なニーズに応える「食のプラットフォーム」へと進化する松屋フーズの動向から、今後も目が離せません。消費者の一人として、次なる「ごろチキ」級のヒット商品が登場することを楽しみにしています。

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