東ソー決算から読み解く化学業界の試練と、その先に見える希望とは

2020年2月3日、化学メーカー大手の東ソーが発表した2019年4月1日から2019年12月31日までの連結決算において、純利益が前年同期比で18%減となる462億円という厳しい数字が明らかになりました。世界的な景気減速の影響を受け、ウレタンの原料をはじめとする製品の需要が伸び悩んだことが主な要因です。加えて、海外での市況悪化や、製造拠点であるプラントの定期的な修繕にかかる固定費の増加も、収益を圧迫する大きな重荷となってしまいました。

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市況の冷え込みが及ぼす影響と今後の展望

売上高に関しても前年同期比で8%減の5917億円、営業利益は17%減の658億円という苦しい結果が示されました。この背景には、製品の主原料であるナフサの価格下落が、製品の販売価格を押し下げてしまったという化学業界特有の構造があります。ナフサとは、原油を蒸留して得られる粗製ガソリンのことで、プラスチックや合成繊維を作る際の出発点となる非常に重要な原料です。そのため、ナフサの価格変動はそのまま製品価格や利益に直結してしまうのです。

また、電子機器の心臓部を作る際に不可欠な半導体製造装置向けの石英ガラス事業も、半導体市場全体の低迷により苦戦を強いられました。SNS上では「化学業界の縮図を見ているようだ」「市況の回復には時間がかかりそうだが、技術力に期待したい」といった、業界全体への不安と東ソーの底力を信じる声が入り混じっています。投資家たちの間でも、グローバルな需給バランスの変化に対する注目度が急速に高まっているようです。

東ソーは、2020年3月31日を期末とする通期の業績見通しについて、これまでの予想を据え置く方針を明らかにしました。売上高8000億円、純利益570億円という目標に向けて、決して楽観視できない状況が続いています。私個人としては、市況の変化という外部要因に左右されやすいビジネスモデルからの脱却こそが、同社が次のステージへ進むための不可欠なステップになるのではないかと感じています。

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