電動ママチャリは私の翼!高知で綴る、安藤桃子の「クラウドくん」との愛しき日常

名曲「中央フリーウェイ」が流れると、風を感じながら助手席で胸をときめかせる。そんな青春映画のようなワンシーンに、かつては憧れを抱いた女性も多いのではないでしょうか。しかし、37歳で一児の母となった今の私にとって、その憧れは遥か彼方の物語です。高知県へ移住し、車社会の中で暮らしているにもかかわらず、私は免許を持たないペーパードライバー。更新を忘れて免許を失効してしまい、周囲から「あなたの運転する車には乗りたくない」と反対されたことが、今の愛車との運命的な出会いに繋がりました。

私は決意しました。「ならば、このママチャリを最強の相棒に育て上げよう」と。移住当初の安価な自転車を手放し、奮発して高性能な子乗せ電動自転車を迎え入れたのです。原付バイク並みの頑丈なボディに、長距離を走れる大容量バッテリーを搭載。さらに、傘ホルダーやハンドルカバーで完璧にカスタマイズしたこの新パートナーに、私は「クラウドくん」と名付けました。名前の由来は、学生時代に夢中になりすぎて親に没収されるほどハマった名作ゲーム、『ファイナルファンタジーVII』の主人公から頂いています。

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風と季節を肌で感じる、自転車という名の「小宇宙」

クラウドくんと過ごす日々は、季節を全身で受け止める連続です。湿度や花粉、海や山の匂いを、頬を撫でる風の中から敏感に感じ取ります。車に乗っていた頃は気づかなかった天候の変化にも、今はとても素直に向き合えるようになりました。雨が強ければ無理をせず、無理のない範囲で自然のバイオリズムに沿って生きる。街中に暮らしながらも、こうした自転車生活を通じて、どこか自然と共生しているような感覚さえ覚えるのです。

自転車に乗っていると、子供時代の冒険心が蘇ります。背の高い草むらに隠れて虫や草花と同じ目線になった時の、あの小さな「小宇宙」を感じるワクワク感。大人になり、世界中を飛行機で飛び回れるようになった今でも、自分の足でペダルを漕いで進むこの感覚こそが、私にとっては最も自由で愛おしい移動手段なのです。SNSでも「電動自転車のおかげで、近所の景色が新鮮に見える」「風を感じる生活は、精神的な健康にも良い影響がある」といった共感の声が数多く上がっています。

私にとっての自転車は、単なる移動手段ではありません。自分の勇気と体力さえあれば、どこへだって連れて行ってくれる頼もしい相棒です。月面旅行さえ現実味を帯びる現代において、私はあえて地に足をつけ、自分の力で漕ぐことに充足感を覚えています。皆様もたまにはエンジン音をオフにして、自分だけの「クラウドくん」を見つけてみませんか。自分の足で風を切る時、きっと新しい世界がすぐそこまで広がっているはずです。

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