電動工具界のトップランナーとして知られるマキタが、2020年2月5日に興味深い決算を発表しました。2019年4月1日から12月31日までの連結業績は、売上収益こそ3732億円と前年同期比で2%のプラスを確保したものの、純利益は前年同期比11%減の385億円という結果となりました。この数字だけを見ると少し驚いてしまうかもしれませんが、この減益の背景には、同社が現在注力している戦略的な投資が深く関わっています。
今回の決算における大きなトピックは、充電式製品へのシフトです。現在、建築現場などではコードに縛られず作業ができる充電式の電動工具が主流になりつつあります。マキタはこの波を捉え、国内を中心に販売を伸ばしてきました。しかし、その成長を支えるための園芸用機器などの広告宣伝費や人件費が膨らみ、利益を押し下げる要因となりました。いわば、未来のシェア拡大のための「先行投資」と言えるでしょう。
グローバル環境がもたらす試練とマキタの現在地
海外市場においても、マキタは果敢に戦っています。円高という為替の影響で円換算した際の売上は目減りしたものの、欧州などでは園芸用機器の需要が堅調に推移しました。現地通貨ベースで見れば、中近東とアフリカを除くすべての地域で増収を達成しており、世界的なブランド力は依然として健在です。ただ、米中貿易摩擦に伴う追加関税措置も重なり、利益面では厳しい側面も見られました。
SNS上でもこの決算結果は話題となっており、「マキタは広告や人件費をかけてでも、充電式の未来を確実に取りに行っている」「これだけの投資ができるのは強い証拠ではないか」といった、長期的な成長を期待する声が多く聞かれます。短期的には数字が鈍化していても、技術力とブランド力という確かな武器を持つマキタの姿勢に、多くのファンが信頼を寄せていることがわかります。
マキタは2020年3月期通期の業績見通しについて、売上収益を前期比2%減の4800億円、純利益を21%減の440億円とする計画を据え置きました。国際会計基準を採用する同社が、この厳しい環境下でどのような手腕を見せるのか、引き続き注目です。
私個人としては、今回の減益はマキタという企業の「本気度」の表れだと感じています。園芸用機器という新たな市場を開拓し、コードレス化という潮流を自ら主導する姿は、まさに真のリーダーシップそのものです。目先の数字に一喜一憂せず、その技術力で我々の生活をより便利にしてくれる未来に、期待を込めて応援したいですね。
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