2020年1月24日の東京外国為替市場では、円相場が対ドルで上昇を見せています。中国を中心として感染拡大が続いている新型肺炎が、世界の実体経済へ悪影響を及ぼすのではないかという懸念が市場に重くのしかかっているためです。このような不穏な情勢下では、比較的安全とされる資産に資金を避難させる動きが世界中の投資家の間で活発化します。
そこで注目されているのが、世界的に「低リスク通貨(安全通貨)」と見なされている日本円です。今回の局面でも、将来的な不確実性に備える目的から、円を買い戻す動きが強まりました。一般的に、世界情勢が不安定になったり経済の先行きが不透明になったりすると、世界でも信用度の高い日本円が買われやすくなる傾向があり、これが「リスク回避の買い」と呼ばれています。
具体的な2020年1月24日12時時点の東京市場のレートを見てみましょう。ドル・円相場は1ドル=109.45円から109.46円の間で推移し、前日比で15銭の円高を記録しました。さらにユーロ・円相場では1ユーロ=120.97円から120.98円となり、56銭もの大幅な円高に振れています。ユーロ・ドルに関しても1ユーロ=1.1052ドルから1.1053ドルと、ユーロ安ドル高が進む結果となりました。
こうした市場の動きに対し、SNS上でも多くのユーザーが敏感に反応を示しています。「やはり不測の事態が起きると円高になる」「旅行の計画があるから今のうちに外貨を両替しておこう」といった、日常生活への影響を気にする声が目立ちました。一方で、「世界的な経済停滞に繋がらなければ良いが」と、感染症がもたらす今後の景気後退を深刻に心配する意見も多く投稿されています。
編集部としては、目先の円高傾向に一喜一憂するだけでなく、背景にある実体経済への波及効果を慎重に見極めるべきだと考えています。新型肺炎による物流の停滞や観光業への打撃は、巡り巡って私たちの生活や企業の業績に大きな影を落としかねません。こうした有事の事態こそ、資産を守るための冷静な判断と、グローバルなニュースへのアンテナがこれまで以上に求められるでしょう。
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