クレベリン爆売れで大幸薬品が過去最高益へ!新型肺炎の対策需要とSNSのリアルな声

製薬大手の大幸薬品が2020年2月10日に発表した業績予想の上方修正が、経済界だけでなく一般消費者の間でも大きな注目を集めています。同社は2020年3月期の連結純利益が、前年の同じ時期と比べて31%も増加する18億円に達する見込みだと公表しました。従来は14億円と横ばいに近い予想を立てていたため、一気に過去最高益を塗り替える勢いとなっています。この驚異的なV字回復の背景には、世界中で猛威を振るい始めている新型肺炎の急激な感染拡大が深く関係しているのです。

売上高の予想についても、当初の計画から23億円も上乗せされた136億円へと大幅に引き上げられました。同社の主力商品である除菌消臭剤「クレベリン」シリーズに対して、個人だけでなく感染リスクを抑えたい企業からの注文が殺到している状況です。現在では全国のドラッグストアなどで深刻な品薄状態が続いており、手に入れるのが困難なほどのブームが巻き起こっています。その一方で、お馴染みの下痢止め薬「正露丸」を筆頭とする医薬品事業は、わずかに売り上げを落とす見通しとなりました。

本決算の先行指標となる2019年4月12日から2019年12月31日までの期間における連結売上高は、前年同期比40%増の100億円を記録しています。さらに純利益は65%増の21億円にまで膨れ上がり、この時点で過去最高の業績を叩き出しました。企業の営業活動による儲けを示す「営業利益」も、実に48%増の30億円に達する見込みです。広告宣伝や販売促進のための費用がかさんだものの、それを遥かに凌駕する圧倒的な売上増によって、すべてのコストを綺麗に吸収した形と言えます。

今回の業績上振れを受けて、大幸薬品は株主への利益還元である年間配当を、従来予想の30円から10円増額して40円にする方針を固めました。このような大躍進に対して、SNS上では「どこに行ってもクレベリンが売っていなくて困る」「会社がオフィス用に大量導入してくれた」といった、実生活での需要の凄まじさを物語る投稿が相次いでいます。同時に「ここまで需要が爆発するとは株を買っておけばよかった」という、投資家たちの驚きを隠せない声も数多く見られました。

今回のブームの核心にある「クレベリン」とは、二酸化塩素という物質の働きを利用して、空間に浮遊するウイルスや細菌を除去する衛生管理製品のことです。ウイルス対策への意識がかつてないほど高まる中で、置くだけ、あるいは身につけるだけで対策ができる手軽さが、現代人のニーズに見事に合致したのでしょう。爆発的な需要に対応するため、増産体制の構築や安定供給への取り組みが、これからの同社にとって非常に重要な鍵を握るはずです。

私は、今回の業績急上昇は一過性の特需にとどまらず、人々の衛生観念を根本から変える転換点になると確信しています。目に見えない脅威から身を守る防衛策として、空間除菌という新しい文化が社会にしっかりと定着しつつあるのではないでしょうか。単なる流行で終わらせず、パニックに便乗しない誠実な情報発信を続けることが、大幸薬品が今後も信頼される企業としてブランド価値を維持するために不可欠な要素だと考えます。

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