東北電力は2020年2月に、再生可能エネルギーの整備に特化した資金調達を行うため、社債「東北電力グリーンボンド」を発行することを決定しました。これは昨今、環境(Environment)、社会(Society)、ガバナンス(Governance)を重視する「ESG経営」への関心が高まっている潮流に呼応した先進的な取り組みと言えます。
今回注目されている「グリーンボンド」とは、地球温暖化対策や環境保全に貢献する事業に用途を限定して発行される特別な債券のことです。通常の社債とは異なり、集まった資金が確実にエコな事業に使われるため、社会貢献を意識する投資家から今まさに熱い視線が注がれている注目の金融商品になります。
今回の発行額は50億円を誇り、償還期限は10年を予定、主幹事にはSMBC日興証券が名乗りを上げました。特筆すべきは、東北電力が厳しい温暖化ガス排出基準を持つイギリスの非営利団体「クライメートボンド・イニシアチブ(CBI)」から、国内の電力会社として初めて正式な認証を取得した点でしょう。
ネット上でも「ついに電力会社も本格的にESGへと舵を切ったか」「クリーンなエネルギーへの投資が身近になるのは嬉しい変化」といった、前向きな反響が相次いで寄せられています。企業の環境への姿勢が厳しく問われる現代において、この先駆的な挑戦は一般の消費者や投資家からも強く共感されているようです。
東北電力は現在、風力発電を中心に総出力200万キロワットにも及ぶ再生可能エネルギーの開発を推進しており、その投資規模はなんと1000億円に上ります。今回調達される資金は、まさにこうした未来の地球を守るクリーンな発電事業の基盤を支えるために、惜しみなく投入される見込みです。
私はこの取り組みに対し、日本のエネルギー産業における歴史的な転換点になると確信しています。これまで化石燃料に頼らざるを得なかった大手電力会社が、自ら厳しい国際基準をクリアして環境債を発行する意義は非常に大きく、今後の他社の動向にも素晴らしい好影響を与えるはずです。
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